第22話 もはや同棲

「そういえば花蓮さんって夏休み入ってからほぼずっと俺の家にいるけど大丈夫なの?」


「大丈夫だよ!友達と遊びに行く時は幸也君に言うけど、それ以外だったら一人より二人でいたいから。ダメかな?」

「全然平気だよ」


夏休みになって一週間、花蓮さんは毎日俺の家にいる。毎日家で何をしてるかって?勉強したり、勉強したり、ゲームしたり、勉強したり…あれっ?勉強しかしてなくね?まぁ、そのおかげで過去最速で宿題が終わったからいいけど。


「そうだ!幸也君、今日は久しぶりに散歩してからバスケの克服しに行かない?」


「宿題も終わったしそうだな!夏休み中もよろしくお願いします」

「それじゃあ着替えたら行こっか」



「夏休み初日以来の散歩だね〜」

「そうだな。今日はコートがある公園方面でいいよね?」

「うん!あっ、バスケットボール持った?」

「もちろん」


俺達はのんびりと散歩して行く。そして、コートに着いた。


「じゃあ、まず二分間からね」

「了解」


俺はボールを持ち、ドリブルを始めた。

フロントチェンジにビハインドチェンジ、レッグスルーやロール。


ーふむ、調子は良さそうだー


「幸也君!二分たったよ」

「もう少しいけそうだからきつくなるまで測っててくれない?」

そう言って俺はドリブルからシュートに切り替え3Pシュートを打つ。


スパッ

1本目の3Pシュートは綺麗に決まった。

その後も次々とシュートを打っていたが25本目ぐらい少し頭痛がしてきたからやめた。


「花蓮さん、少し頭痛がし始めたから辞めたけど何分だった?」

「す、すごいよ幸也君!六分も保ててたよ!球技大会のがいい刺激となったのかもね」

「俺も自分自身のことなのに驚いてるよ」

「じゃあ、今日はそろそろ帰ろっか」

「そうだね。でもその前に少しいいかな?」

「ん?」


ーか、かわいいー

俺は花蓮さんが不思議に思っている顔を見て思わずそう思ってしまった。

ーハッ 気持ちを切り替えなきゃー


「幸也君?何をす…」

俺は花蓮さんの言葉を遮って助走をつけて跳んだ。


カツッ

「クッソー。を触れることしかできなかったか〜」


「こ、幸也君??凄すぎでしょ。なんか今日の私驚いてばかりだよ」


「たしかに。これからはジャンプ力もあげていこうと思って跳んでみた」

「克服する頃にはリング掴めるといいね」

「あぁ。じゃあ帰ろっか」




その日の夜


「今日も花蓮さんの料理は美味いなぁ」

「いつもそう言ってくれてありがとね!」

「なんかお礼したいなぁ」

「そ、そんなのいいよ」

「俺が気にしちゃうんだよなぁ」

ー後日何か買ってあげようー


ピロン

ピロン


「「あっRheinだ」」


二人のスマホが同時に鳴ったということはグループかな?

内容はこんなことだった。


徹: 来週の月曜日、部活OFFになったんだけれど市民プールによかったらみんなでいかない?

莉緒: 夏と言ったらプールだよね。あたしはいいよ!

徹: 幸也と橋本さんは?


「幸也君!プールだって!」

「みたいだな。それで花蓮さんはどう…」


「『私も幸也君ももちろん行くので参加します!』っと。送信!」


「ちょっと花蓮さん?」

「えっ、幸也君この日ダメだった?」

「いや、大丈夫だけれど」

「じゃあ問題ないね!プール楽しみ〜。あっ、水着買わないと」

ーさらっと俺の予定を把握しているのねー


ピロン


俺は再びスマホを見るとRheinが二件きてた。

グループの方には


徹: じゃあ、市民プール前に10時ぐらいに集合しよう


と返信されており、個人では


徹: 橋本さんが幸也の予定把握しているの流石だな。

  ついに同棲始めたかww


ときてたから


幸也: 同棲はしてねぇよ!!


と送っておいた。








花蓮さんと同じでプールが楽しみだな〜。

花蓮さんの水着姿に…ハッ、絶対にナンパされるやん。周りに注意しながら楽しもう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読者の皆様お久しぶりです!

ついに、学校で勉強からの帰宅後に勉強という学生である自分にとっては地獄のテスト週間が終わりました!!

遅れてた分なるべく早く、そして多く投稿できるように頑張ります。


面白かったり、早く続きが読みたいっていう人は作品のフォロー!いいねやレビューをしていただけるとやる気も出て嬉しいです。

誤字訂正等もありましたら教えていただけるとありがたいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る