第28話 相棒との再会

「父さん、母さん、俺の運動着ってまだ残ってる?」


俺達は今、懐かしいメンバーと別れ、自宅にて夕食中だ。夕食もすごく豪華で食べ切れるかわからない。


「幸也の部屋にあるけどどうして?」

「いや、さっき久しぶりに北斗達と会ったから明日はバスケしたいなと思ってさ。それに花蓮さんと克服頑張らないといけないし」

「そう言うことなら明日ボールに空気入れておいてやるよ」

「ありがとう父さん」

「にぃに!私も一緒に行ってもいいかな?にぃにのバスケしている姿を見たい!」

「いいけどまだ克服できてないから前みたいにはできないぞ茜」

「それでもみたい!」

「じゃあ一緒に行くか。いいよね花蓮さん?」

「もちろんだよ」





「「「いってきまーす」」」

「怪我には気をつけてね〜」



「にぃにのバスケが見られるなんて本当に久しぶりだなぁ〜」

「フフッ、茜ちゃんは幸也君のバスケしてる姿が本当に好きなんだね!」

「もちろんだよ!私にとってにぃにはヒーローだもん」

「おい茜、そんなにハードル上げるなって」

「にぃになら余裕でしょー」




「じゃあ花蓮さん、いつも通り測っててくれる?」

「わかった!時間はどうする?」

「ん〜、とりあえず最初は七分でお願いしてもいい?」

「七分は長いと思うよ?五分の方がいいと思うよ。最初だから飛ばすのも良くないしね」

「そう?じゃあ五分でお願い!」

「私は何をすればいいかなにぃに?」

「そうだな〜、茜は軽くリバウンドしてくれるかな?そしたら前みたいにパスしてよ」

「任せて!」

「よしっ、じゃあやろう!」


俺はフリースローを開始の一本目として打つ。


スパッ


綺麗に決めることができた。


「うん!調子良さそうだね!」

「まだまだこれからだよ花蓮さん」


それから俺はレイアップを、スリーポイントシュートを、ミドルシュートをリズム良く打っていく。レイアップは問題なかったが、ミドルシュートやスリーポイントシュートは克服するように努力してからはだいぶ入るようになったがミドルシュートは全盛期の6割、スリーポイントシュートに関しては4割しか入ってない。


「うーんまだまだだな〜」

「仕方ないよ。昨日見せてもらった試合が幸也君の全盛期でしょ?あれから時間経っているんだもん。これから頑張っていこ?」


昨日の夜、花蓮さんがU15の時の試合を見たいって言っていたからここにいる三人で夜中まで見た。それよりも茜が一週間に一度は俺の過去の試合を見てるって聞いて驚いた。飽きないのかな?


「言っておくけど今の時点で私の学校のほとんどの選手よりもシュート入ってるからねにぃに」

「でもな〜。これはまだまだ納得できないな。てかゴメン!一回トイレ行かせてくれ」

「じゃあ、私達はそこのベンチでお話ししてるね〜」

「了解!」




「ゴメンゴメンお待た…」


「何度も言ってますが私達には連れがいますので結構です」

「そうそう。私達はにぃにを待ってんの。あんた達なんてお呼びじゃないの!」


俺はしゃべりながら待っているだろう二人の方へ戻ったら二人の声が聞こえてきた。なんだろう?


「ヘッ、そんなこと言ったってそのにぃにってやつはいねぇじゃねぇか」

「それにここにいるってことはバスケするっしょ?俺ら、市選抜に選ばれるぐらい上手いから教えてやるよ。その後に楽しいことでもしようや」


「市選抜ごときで威張ってるとかダサッ」

「それは思っても口にしちゃダメだよ茜ちゃん!」


「な、なんだと!もういいや。行くぞ!」

「ちょっ、痛いから話してよ!」

「だからやめてください!」


「俺の連れになんのようですか?」


「「あぁ?」」


「「幸也君(にぃに)!!」」


「もう一度聞きますが俺の連れになんのようですか?」

「ハッ、お前がそのにぃにさんかよ。なんかすっげぇヒョロヒョロだな。こんなんでバスケしてるとか舐めてるっしょ」

「お前のお友達さんとちょっと一緒に遊びたいだけだから二時間ぐらい貸してくれない?」

「それにこんな奴より俺たちの方がうまいぜお二人さん?」


「「絶対にそれはないから!!」」


「そもそも貸してくれとかふざけたこと言わないでくださいます?キモいっすよ?」


「「なんだとゴラァァァア」」


「てめぇ随分ふざけたこと言うじゃねぇか。せっかくだし俺らと2vs2しろや。ストリートバスケのコートもあるしな。そっちはその男ともう一人は女子から選んでもいいし、周りにいる人を連れ出してもかまわねぇ。まぁ、女子が出てきたら俺らは遠慮無くボディタッチしに行くがな。お前らが負けたらその女を寄越せ」


「こっちが勝ったらどうする?」


「勝つ気でいんのか?笑わせんな。俺らは市選抜に選ばれた者だぞ?まぁいい、お前らが勝ったらどうしようかな。面倒だからお前らが決めろ」

「なら、二人にこの場で土下座と、その後にバリカンで1mmの坊主にするのと学校に報告な」

「いいぜ?勝てたらだけどな。ルールは基本1点でスリーポイントシュートは2点、15点マッチだ。まぁその前にペアが見つかるといいな」

「そっちこそ、負けた時に逃げるなよ?」





「ごめんね幸也君」

「こんなことになっちゃってごめんなさい」

「二人とも可愛いから声をかけられるのは仕方ない。俺の方こそ二人から離れちゃったから声をかけられたんだろ?申し訳ない。特に花蓮さんなんかにはわざわざ来てもらったのにこんなことになるとは…」

「そんな、私は平気だよ?」

「そう言ってくれると助かるよ」

「にぃに、もう一人はどうするの?やりとりを見てた周りの人は関わりたくないのか避けてるよ?」

「そうなんだよな。二人のうちどっちかに出て貰うわけにはいかないし…」




「俺がペアになってやろうか?」




「「「えっ???」」」


「よっ!久しぶりだな幸也。元気だったか?随分と探したぜ?」


「れ、玲音!」

「玲音君!」

「えっと…」


「あっ、そうか。花蓮さんは初対面だったね。こっちにいる俺のことを相棒って言った奴は桐谷 玲音(きりたに れおん)。U15の時に知り合って、試合中は俺らのエースでもあった、U15のだ。そして俺が思うサイコーな相棒であり、こいつ以上のスコアラーはいないと断言できるほどのF(フォワード)の選手だ!」


「桐谷玲音だ。ポジションは幸也の言う通りFだ。俺の目標は幸也と二人で最強な相棒だと思われることであり、最終目標は二人でNBAプレイヤーになることだ。そう約束もしたしな!これからよろしく!彼女ちゃん?」


「「だから(まだ)カップルじゃねぇ(ありません)!!」」


「ハハッ息ピッタリだな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皆様、あけましておめでとうございます。そして、今年も『美少女と共に過去の輝きを再びに』と共によろしくお願いします。



トラウマの根源であった元チームメイトとも思いを打ち明けられた次の日に相棒との再会だなんてすばらしいですよね!やっとです。やっと、ストーリーがスピードを上げていくスタートを切ることができました!これからのストーリーが忙しくなりますが私が思い描いているストーリーにだんだん近づいてきました♪

これからも応援よろしくお願いします!


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誤字訂正等もありましたらおしえていただからとありがたいです。

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