第16話 バスケ部門は勝ちにいく

球技祭前に思わぬ出来事があった次の週の月曜日の朝


「バスケ部門は俺と幸也、佐川、滝沢、あとは柔道部でガタイがいいから川西でいいか?」


「「「「「「それでいこう!そしてあの野郎を潰してくれ!」」」」」」


ー徹と川西はいいが佐川と滝沢かぁ。実力で考えたら当然だけど、あの日から一度も喋ってないんだよな。変な因縁つけられてなければいいけどー


俺はあの日戦った佐川と滝沢が俺達と一緒にバスケをすることが考えられなかった。だがその思いもすぐになくなった。

「当たり前だ。あのクソ野郎には絶対に負けねぇぞ」

「そうだ!潰してやる。それになんだってこっちにはU15がいるしな。それと…」


「「米谷!!あの時は本当にすみませんでした。反省したので俺達とも一緒にプレーしてください」」


どうやら二人はあの日に戦って負けてから自分の態度を反省したみたいだ。

「もちろん。二人とも一緒に勝つぞ!」


「「おう」」


そんな二人をハブくなんて俺は考えるわけがない。だがみんなには言っておいた方がいいだろう。俺のトラウマを…






「マジかよ。そんな状態で俺らとやってしかも負けたのかぁ。めちゃくちゃ恥ずかしいな」

「それな。でもさすがU15に選ばれただけあるよ」


「今は克服しようと花蓮さんがわざわざ手伝ってもらってるけれどまだボールを持っただけでダメなんだ。あと一週間後だけれど頑張ってみる。最悪、倒れる覚悟で耐えてやる。」

「幸也は無理をするなよ。でも矢作先輩は女癖がひどいがバスケはめちゃくちゃ上手いんだよな。幸也を除くこの四人でどこまでやれるかだな」


「そして、俺らが負けたら花蓮さんは嫌なのにあのクソ野郎と付き合うことになっちゃう。この一週間は個々の力を伸ばすぞ」


「「「了解」」」






テストが終わったことで花蓮さんとの克服を再び開始した。

「花蓮さん。絶対に勝つから安心しててね」

「もちろん。でも幸也君のプレーも見たかったなぁ」

「この一週間でなんとか2分間は維持できるやうに頑張ろう。2分で蹴りをつける」

「じゃあ頑張ろうね!」

「もちろん。あの野郎に勝ってやる」


それからはホントに思い出したくもないほどキツかった。


頭痛で倒れたり、空耳に惑わされたり。数えられないぐらいの回数が起こった。そしてそのたんびに花蓮さんに心配された。本当に申し訳ない…

だがそのおかげで少しずつ触れていけるようになっていけた。運命の対決2日前にやっと1分間は保持できるぐらいまでできた。


「あと1分間ぐらいは欲しいのに時間が足りなぇ。クソっ」

「1分間は保持できるようになれただけでもすごいじゃん。もう少ししかないけど頑張ろう」

俺はそれからも自分ができる以上に頑張って克服に励んだ。


そして2日後















ついにあのクソイケメンとの対決を控えた球技祭が始まる。

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今回は少し短かったです。

次回からはついに球技祭がスタートします。幸也達が勝てるように応援してお待ち下さい。


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