第3話 入学式と驚き

午前8時


俺は借りているマンションの一室から私立滝々峰高校へ行くために家を出た。高校までは徒歩で片道15分で行ける距離だからのんびりと歩いて行こうと思う。

朝のランニングをしていても思ったが地元も人は多かったが東京は人が多すぎる。


ーどうしてこんなに人が多いのだろうか?ー


とくだらないことを考えながら学校まで歩いた。


学校が近づくにつれて同じ制服を着た生徒が多く見えてきた。ネクタイやリボンの赤色を見てほぼ全員が同じ1年生だということがわかった。ちなみに2年生は緑色で3年生が青色らしい。まだ見たことがないからわからないんだけどね。


生徒数も多いなぁと思いながら歩いていくとこれから3年間通うことになる私立滝々峰高校の正門とその後ろにある桜の木が見えてきた。

桜の木は俺達新1年生を祝福するかのように見えてきて少し感動した。



下駄箱前にあるクラス発表の紙を見つけた。


この学年は1組から8組まであり1つのクラスにだいたい30人近くいる。その中から自分の名前を見つけ出すだけでも少し大変だ。おっと、こんな事を考えてたら自分が所属するクラスが見つかった。4組である。


早速4組に向かうとしよう。俺の名前は米谷なので出席番号は後ろの方なはずだ。俺の予想だと後ろから2番目ぐらいの場所かな。

クラスは1階にあるからすぐに着いた。


普通の人はここで少し緊張してるから落ち着かせようとするだろうが俺は違う。あまり思い出したくないが、バスケをしていた時に嫌というほど緊張していたからほとんど緊張せずに済んだ。



ガラガラガラ

扉を開け、黒板書いてある座席表を見た。


ーよしっ窓側の席で後ろから2番目の場所だー


その席へ向かい俺はとりあえず周りの席の人がまだ来ていないので寝ることにする。


クラスメイトは初対面だというのにいろんなところから声が聞こえてくる。きっと友達になろうとしてるんだろう。


ー俺は後で自己紹介とかがあるだろうからその時でいいやー


5分、10分したところで後ろの奴らしき人が来た。これからお世話になることだし挨拶ぐらいは先にしようと思い後ろを向いた。


「はじめまして。俺の名前は米谷 幸也だ。中学は神奈川県にある。席がお互い前後だということでこれからよろしく。」

「こっちこそよろしく。俺の名前は渡辺 徹わたなべ とおる。中学は同じく神奈川県にあるよ。部活はバスケをしようかなと思ってるよ。」


「徹と呼んでもいい?俺のことは幸也でいいから。」

「オッケー ねぇ1つ質問してもいいかな?」

「なんだ?」


「幸也って湘南中学校の元バスケ部のキャプテンだった?」

俺はビックリしてテンパってしまった。


「えっ。あっ。えっ。えっと、なんで知ってるのかな?」


「やっぱり!俺は決勝戦で闘ったチームのキャプテンだ」


「えーーーっ!!!」


流石にそれは驚く。だってそうだろ?東京の私立校にまさか県総体1位のチームのキャプテンがいるんだから。


「ははっ。ビックリしただろう。これから俺達は親友になれそうだな。部活はやっぱりバスケ部か?俺はお前と一緒にバスケをしてみたいぜ。」


俺はもうバスケはやらない。どうやって答えようかと1分ぐらい考え込んでしまった。


「えっ。まさかあんなにうまかったのにやらないつもりなの?もったいないよ?」

俺はこれから親友になろう徹に素直に答えようと思った。


「ああ。実はそうしーーーーー」


俺は中学の時に負けたのは自分のせいだと言われてるのではないかと思い、バスケ自体が怖くなってもうやらないつもりである事を言おうとして固まってしまった。

なぜなら
















ついこの間、が教室に入ってきたからだ。








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こんにちは。春幸 夜空です。

更新が不定期だと思っておりましたが意外にも毎日更新できていることに自分でも驚きですw

やっと考えていたストーリーのスタート地点に辿り着いてきたなと思っています。

これからもどんどん続くので応援してくださる方々が面白い、早く続きが読みたいと思える作品になれるように頑張ります。

この作品が自分にとって処女作なのでこの作品を知らない読者がほとんどなはずです。なので面白いなと思っていただけたら現在読むものがない読者にさりげなく教えていただけたら嬉しいです。


面白かったり、

早く読みたいって人はいいね!レビュー、フォローしていただけると嬉しいです。


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