2020年5月29日
突然全てが駄目になり、心の状態が酷く捻れて軋んでしまった。こういう状態になるとただ眠れず、何かを見ることもできず、何かをすることもできず、口を衝くのはネチネチとした恨み言ばかりだ。こういう私を鳳仙やリモンは辟易しており、私がこの状態になると決まって私を避けて別の部屋で二匹でヒソヒソとしている。大抵は漫画部屋(漫画だけが所狭しと犇めいている部屋が我が家にはある)に引き篭もって、私の前に姿を表さなくなる。
誰かに助けて欲しい。と思いながら私は部屋の中を歩き回る。誰も私を気にかける人間などいないのだ、動物すらも。恐らく私の死は酷く孤独なものになるだろうといつも思う。一人で腐って、床にシミを作っているのだ。
私は心を落ち着けるために頭に注射を刺して、薬が効くのを待つ。脳が痺れて、肥大し、頭蓋骨いっぱいに浮腫むような感覚が来ると、自分が何をしているのかも判然としなくなり、目を瞑って部屋を歩き回る。壁にぶつかると方向を変えて、またぶつかると方向を変えて、そうやってここ数日過ごしていた。
私の文章が悪文であって、その出来が酷いものであるということを思い出すと頭を抱えるような痛みに襲われる。仕方がないことを受け入れるにも準備と言うものが必要だ、受け身を取るような時間が。
リモンが野菜ジュースを持ってきてくれた。たまにこういうことをしてくれるのは嬉しい。
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