概要
機械で空を飛ぶのとは違う。自分の翼で飛ぶんだ。
僕、伊香カナタの夢は空を飛ぶこと。だけど飛行機乗るのではなく、自分の翼で生身で空を飛びたいことを夢見て日々動画配信をしていた。でも自作の翼では飛ぶことはできず傷と壊れた翼ばかりが積み上がっていく。
四回目の飛行配信も失敗した帰りに寄った図書館で『希望が叶う本』というおかしな本を見つけた。それは悪魔を呼びだす本で、僕は悪魔のラウムと契約して背中に本物の翼を生やしてもらった。
だけど契約には『自然に空を飛べるようになる』となかったため簡単に空を飛べなかった。
簡単に空を飛ぶことはできなくても、自分の力で憧れの空へ行くためラウムの指導の下、子供カラスの『丸刈り』と共に空を飛ぶ練習を重ね、翼のある生活を始めたんだ。
第9回角川つばさ文庫小説賞一次選考通過しました!
四回目の飛行配信も失敗した帰りに寄った図書館で『希望が叶う本』というおかしな本を見つけた。それは悪魔を呼びだす本で、僕は悪魔のラウムと契約して背中に本物の翼を生やしてもらった。
だけど契約には『自然に空を飛べるようになる』となかったため簡単に空を飛べなかった。
簡単に空を飛ぶことはできなくても、自分の力で憧れの空へ行くためラウムの指導の下、子供カラスの『丸刈り』と共に空を飛ぶ練習を重ね、翼のある生活を始めたんだ。
第9回角川つばさ文庫小説賞一次選考通過しました!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!空を飛びたくなりました……🐦
初めは主人公の考えが荒唐無稽に思えましたが、そのおかげでかえって悪魔の存在が引き立てられたように思います。細かいところに突っ込みを入れるのなら気になるところもあったものの、大筋として主人公の空を飛びたい気持ち、空からの景色を伝えたい気持ちは一読者として十分に伝わってきましたし、悪魔と呼ばれる存在の在り方について今までとは変わった視点も得られたかなと思います。
大空を生きるために力強く羽ばたく鳥の翼……私も、夢でも一度きりでもいいので本当の意味で自由に、自分の翼で空に羽ばたいてみたいなと思える作品でした。
余談ですが、悪魔と言えば契約の代償、みたいなイメージがあるのですが、その部分がどう…続きを読む