初めは主人公の考えが荒唐無稽に思えましたが、そのおかげでかえって悪魔の存在が引き立てられたように思います。細かいところに突っ込みを入れるのなら気になるところもあったものの、大筋として主人公の空を飛びたい気持ち、空からの景色を伝えたい気持ちは一読者として十分に伝わってきましたし、悪魔と呼ばれる存在の在り方について今までとは変わった視点も得られたかなと思います。
大空を生きるために力強く羽ばたく鳥の翼……私も、夢でも一度きりでもいいので本当の意味で自由に、自分の翼で空に羽ばたいてみたいなと思える作品でした。
余談ですが、悪魔と言えば契約の代償、みたいなイメージがあるのですが、その部分がどうなっていくのか、とても気になりました。