概要
白く輝く猫と奇妙なサイコロが織りなす怪奇話。
江戸中期、農民達の間で、碁盤を挟んでサイコロを振り、出た目の数だけ碁石を打てる民棋と呼ばれる遊戯が行われていた。
齢七十を過ぎて妻にも先立たれた独居老人の田畑善一は、あるとき旧友の光岡士蔵に呼ばれて鎌倉にある彼の家に訪れた。
そこで見せられたのは妙なサイコロと白く輝く美しい猫。
「善一、久しぶりに民棋をやろうじゃないか!」
彼のこの一言から、善一は不登校中の孫をも巻き込んだ恐ろしい事件へと巻き込まれていく。
齢七十を過ぎて妻にも先立たれた独居老人の田畑善一は、あるとき旧友の光岡士蔵に呼ばれて鎌倉にある彼の家に訪れた。
そこで見せられたのは妙なサイコロと白く輝く美しい猫。
「善一、久しぶりに民棋をやろうじゃないか!」
彼のこの一言から、善一は不登校中の孫をも巻き込んだ恐ろしい事件へと巻き込まれていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!民棋から始まる、不思議な出来事の数々。
『民棋』という囲碁にサイコロを追加した遊びをテーマに描かれるのは、とある老人たちと不登校小学生の人間模様です。
民棋という遊びで心を惹きつけられながら、次々起こる不思議な出来事。
それらが複雑化することなく、するっと読むことができるのも、作者様の描写力のおかげです。
もちろん、拾い猫の茶太のことも忘れてはいけません。
タイトルの通り、茶太は透明な毛を持つ猫。このお話では、最初はどこか象徴的な存在でしたが、気が付けば……。
決して普通の生活では経験できない物語。
皆さまもぜひ、お楽しみくださいね。
※この度は「お化け企画⑦」にご参加くださり、誠にありがとうございました。