あとがき



 書き終わりました。

 6月13日です。

 近況ノートに5月11日から書き始めました〜と書いてあるので、約1ヶ月で書きあげましたね。


 最初の予定では、もっとソロモン72柱の魔王がガンガン出てきて、いろんな魔王の結界を次々と旅していく感じでイメージしてたんですが、魔界に行ってすぐタルタロスに落ちたあたりで、なにやら雲行きが怪しく……w

 奈落の底から、なかなかぬけだせませんでしたw


 おかげで今回、メインストーリーがめちゃくちゃ進みましたね。

 こんなに進ませちゃっていいのかなぁと思いつつ、まいっか〜と進ませました。


 いつもはBGMとか書かないんですが、小説書くときは、たいてい音楽を聴いてます。今回、第七部を書きながら聴いてたのは、平沢進さんの『賢者のプロペラ』というアルバムですね。とくにこのなかの『達人の山』という曲がですね。すごくロマンチックで今回の話にあうんです。

 今回のなかで個人的に好きな話は『麗しき死体』なんで、すごくヒマを持てあましてるというかたは、試しに上記の曲を聴きながら、麗しき死体を読んでみてください。無料で聴けるアプリとかで検索して、バックで流しながらカクヨムに入れば、たぶんできるはずです。


 さて、今回は魔界旅行だったので、あんまりホラーらしくもなかったし、クトゥルフなんか関係なかったですよね。なので、次回はクトゥルフ全開の話で行きたいと思います。予定が変わる可能性は、もちろんあります……。


 ロバは西洋では愚直にこき使われる家畜ってイメージで、愚鈍とか、愚か者の代名詞のように使われるのだそう。で、今回、ロバはもっと重要な役割を果たすはずだったのに、愚か者ってだけで終わっちゃったし。次回もそうならないという保証はナッシングでございます。ふへへ。


 クトゥルフ関連では、今のところ、第六部でツァトゥグアを倒しました。クトゥルフは二回、出てきてますが二回とも分身だったので、いずれ本体も出てくるでしょう。クトゥルフじたいとは、とくに因縁ないんですが、やっぱりクトゥルフ神話と言えば、クトゥルフなので。


 因縁があるのは、クトゥグアですね。青蘭の屋敷や清美の実家の神社を焼失させたので、いつかは倒さないといけない存在ですねぇ。


 あとは苦痛の玉のカケラが、どこにあるのか。一つはフレデリック神父が持ってますが、もう一つはどこなのか、です。どこでしょうねぇw


 最近、ルリムもおとなしいし、天使は今後もっと増えるだろうし、レギュラーも増えてきました。

 リエルが天使だというのは、もしかしたらお気づきのかたもおられたかもしれません。リエルの初出の話は『かーくんの妄想短編集』のなかに入ってる『雪の夜には、天使が舞い降りる』ですね。こっちの短編のなかでは、普通に正義感の強い人間に優しい天使なので、もうちょい本編が進めば、龍郎にはデレるかもです。一時期、ちょっとデレてましたしね。


 けど、あれですね。

 穂村先生がアレだってことは、意表をついたんじゃないですかねぇ?

 だって、一回も伏線張ってないですからね(^_^;)


 リエルは最初から天使のつもりで書いてました。穂村先生は、最初は普通に人間だったんですが、六部を書いてるあたりから、この人、じつはアレかも……とは思ってたんですよ。なら、伏線入れとけってもんですがw


 ところで、青蘭の第一部がエブリの最恐小説大賞の最終候補に残ったと前回のあとがきに書きました。前々回だったかも? 残念ながら入賞はしなかったんですが、そのときによくよく考えたら、僕がこのシリーズ全体で書きたいことって、龍郎と青蘭の純愛なんですよね。ホラーはじつは色づけ。メインストーリーは壮大な愛の物語、なのです。

 最恐って恐怖だけ切りとった話しか残さないので、そういう意味では、そもそもイベントのテーマにまったく則してなかったんだなと。


 ラストはもう決まっていて、泣ける、切ない、そして美しい終わりになるでしょう。


 ではでは、続けて第八部を書いていきます。

 第八部のサブタイトルはまだ決まってないんですが、とりあえず『罪深き〇〇の〇〇』になるんじゃないかなぁ。


 なんで、〇〇の〇〇?

 罪深き〇〇でよくない?


 よくないんですよ。

 罪深き〇〇で切ると、なんか昭和っぽいタイトルになるんですよねぇ。

 〇〇と〇〇にすると、〇〇と〇〇のとりあわせしだいでは斬新なニュアンスにできる。

 平成っぽいタイトルですねw

 令和っぽいタイトルのつけかたが、まだわかりません。流行りのストーリー盛り盛りの長文タイトル? あれも平成のつけかたですよ。令和はまた違うのが流行ると思う。


 あっ、あやうく、一番、肝心なことを書き忘れるとこでした。

 近況ノートには以前、書いたんですが、今、コロナで海外旅行はあちこち渡航制限がかかってますよね。

 じつは第七部は、第一話の真夏の夜の夢を書いたあと、あいだで冒険録を書いてたので、その間にコロナ禍に見舞われてしまったんですね。

 うーん、ベルサイユどうしようと思ったんですが、そもそもコロナありきの世界にしてしまうと、今後の話の流れで、いちいち、今はコロナなので行けないがとか、今はコロナなので休業しているがとかの説明を入れなきゃいけなくなるし、海外にも行けない。国内でも県外へは自粛とか、自由に話が書けなくなる。それにホラーなのにコロナの説明が入ることによって、ストーリーとは関係ないとこが注目されてしまう。それって読者がホラーに没頭できない。


 なので、青蘭の世界は、コロナが流行らなかった世界ってことに決定しました。決めちゃいましたよ〜


 それにですね。第一部を書いてるときから、話のなかの時間を現実の世界が追い越しちゃって、じつは青蘭たち、まだ去年の初夏のなかなんです。が、その説明を入れると、今度は十年後に読んだとき、そこだけ不自然に説明くさいし、青蘭たちの世界が次の年になったとき、今度はコロナが流行りだして……って入れなきゃいけなくなるので、それもイヤだなぁと。

 なので、すっぱりと流行らなかった世界にしてしまいました。してしまいました〜


 ホラーはホラーだけに集中してもらいたいのでねぇ。


 あっ、あと、第八部のサブタイトル、いちおう決めました。

『罪深き時の鋭角』です。

 クトゥルフ関連というと、クトゥルフばっかりだったので、次回はこれまで出たことのないクトゥルフ生物が出てきます。お楽しみに〜

 はたして、このシリーズにクトゥルフを求めてる人がいるのか……。


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