君は見えているか?
他の記事でも書いたんですけど、最近TRPGに復帰した流れで先日の2019年12月15日、『FEstaARena2019』というコンベンションに参加してきました。
まずTRPGとは? って話は割愛してもここを読んでくださってる方ならほとんどがわかっているような気がするんですが、簡単に言うとコンピュータを使わないアナログな
本来なら実はアナログなTRPGの方が元祖であり、もともとRPGと呼ばれていた遊びなんですが。日本ではRPGを輸入してくる前に国内でテレビゲームのRPGが出回ってしまったので区別するためにTを頭につけて呼ぶようになりました。そして今の
ちなみに世界初のテレビゲーム版RPGであるドラゴンクエストですが、あれが作られた理由が“テレビゲームで(アナログの)RPGを再現したい”ということで作られたものです。
そんな感じで今の時代にTRPGと日本で呼ばれるゲームについてはなんとなくわかってもらえたかと思います。
で、今はこのTRPGが一部アナログゲームのファンのなかでボードゲームなどと同じように広まってるということは割と知っている方も多いと思います。カクヨムの読者や作者の方ならば。
そんなTRPGは遊ぶために大人数で集まるという特徴があるため、色々な場所でコンベンションと呼ばれるTRPGを遊ぶ集まりが開催されています。
そのTRPGコンベンションのひとつが『
このコンベンションは日本国内で国産のTRPGを作っている
ちなみにこの流れでお気づきかと思うのですが、TRPGというのはいろんなタイトルがいっぱいあります。なんで同じ遊びでいっぱいあるかというのはテレビゲームのタイトルがいっぱいあるのと同じような感じです。つまり同じTRPGであっても表現したい世界観やそれを実現するルールシステムなどを変えて色々なタイトルを出すことでいろんな世界を再現したTRPGを遊ぶことができるからです。
例えば一般的なファンタジー世界を冒険する冒険者になりたい方のために作られたTRPGとか、立ち向かうことが不可能なほどの怪物から逃げて生き延びることができるかという世界で遊びたい方のためのTRPGとか、未来の世界でサイバーパンクなアクションを体験したい方のためのTRPGとかとか。
で、このF.E.A.R.社さんもいろいろなTRPGを作っていらっしゃる会社で、FEstaARenaはそのF.E.A.R.社さんのTRPGを遊びつくそうというコンベンションなわけです。
そんな感じでそのFEstaARenaの2019年に行われたコンベンションに先日参加してきたわけです。
FEstaARena2019では卓と呼ばれるTRPGを遊ぶための集まりが十個ほど作られました。そしてその卓がすべて違うタイトルのTRPGで遊ぶために用意されています。
ここで先ほど遊びつくすと言いましたが、ご存知の方はわかってらっしゃると思いますがTRPGは遊ぶのにとても時間がかかるゲームです。なんせ言ってしまえばドラゴンクエストをクリアするまで終わらないわけですよ。つまりRPGを遊ぶわけだから、端的な例としてまず勇者が冒険に出発するところから始まるわけです。そうするとゴールは魔王を倒したことろですよね? ほら、一回始めたらドラゴンクエスト一本丸々クリアしないと終わらないわけです。もちろん実際のTRPGはドラゴンクエスト一本よりも短いシナリオを用意するわけですが、それでも半日から一日かかるのはざらなわけです。
そんなわけでひとつの卓につき遊べる回数は一回だけ。そんなわけで最初にみんなでどの卓に参加するかを振り分けて、自分が参加した卓を一日がかりで遊ぶわけです。
そうなると当然タイトルが十個あろうが遊べるタイトルは一個だけです。まあ、結局一日中遊んでいるのでタイトル一個でもものすごく濃いゲーム体験ができるんですけどね。
というわけでこの日私が参加したのは『ダブルクロス』というタイトルのTRPG卓でした。
これが実に面白いゲーム内容になって、それはそれは楽しんで帰ってきたのですが。
一つ問題があって。
私は楽しんだけど、同じ卓に参加した他の人はどうだったかなと。
実はこれがちょっと謎なところがあって。というのも私は自分が楽しむためにも、周りを楽しませるためにも、全力で遊んできたわけです。ただ、その結果としてちょっと私が全力過ぎて周りが対応できなかったのではないかという疑問もありまして。
カラオケでもある話なんですが、要するに自分が楽しむのと盛り上げるのをがんばるために全力で歌ってみたりするじゃないですか。でもそれが周りから見て受け入れられているかって周り次第ですよね?
例えば自分が得意な歌で盛り上げようとして、歌ったはいいけど誰も知らない歌で盛り上がらないとか。例えば誰かが歌ってるときに盛り上げようとして合いの手を全力でやったけど、相手は実は合いの手を求めてなかったりとか。
TRPGも“みんなで会話して楽しむゲーム”という存在である以上、自分の力の振るいどころを間違えると逆に周りがぎくしゃくしちゃうわけです。
それで、通常ならTRPGを遊び終わったらその卓の参加者で感想戦、感想を言い合って思い出して楽しもうっていう流れがあるんですが。その日のダブルクロスは閉会ぎりぎりまで時間が押してエンディングまでゴールしたものの、感想戦はやってる時間がなかったんですよ。
で、個人的に振り返ってみると私は全力を出したけれど、そのせいで逆に全力を出せなかった人もいたのではないかなと。
全力を出してるときはもちろん視野が狭くなりやすいので、やってる最中はわかりづらいんですよね。
そんなわけでちょっと大丈夫だっただろうかと思ってしまうわけです。
いやあ、ツイッターとか今時あるので後からそこで感想を拾ってくるという芸当もできる時代ですが、その日の感想でダブルクロスの卓での感想が見事に少なくてですね。自分が暴走していたかなという自覚があるので他の方に迷惑だったのかなあなどと思ってしまったりするわけです。
もちろん私にだって言い分はあるんです。でもそれはそれとして。私が見れていなかっただけであるなら、それはもう私も悪かったわけですからね。
なのでみなさんはこのような失敗にならないように、周りをよく観察しながら全力を出してほしいなと、思った次第です。
ちなみにこちらの記事で当日の様子を私目線で振り返っています。気になる方はこちらもどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892390105/episodes/1177354054893091374
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