　はい、いきなりなタイトルですね。風俗です。

　普通の人は風俗と聞くと険しい顔をする方がいるかもしれません。風俗の意味合いはいくつかあるので人によってですが、一般的にはいわゆる風俗店というものを想像するからですね。

　でもですね？　風俗店って違法でもない、普通のお店なんですよ。扱うサービスがお店によっていろいろあるのでその種類が険しい顔の原因だとは思うんですが。例え扱うサービスが性行為関係だったとしても、違法なことをしているお店でなければ後ろめたいことはないのです。

　で、なんでこんな話をしているかと言うと。最近うちの近所に新しい風俗店ができたんですよ。それがアニメバーという種類のお店なんです。

　ここでちょっとお店について風営法という法律の観点からやや不確実（オイ）な説明をしておきましょう。まず、普通の飲食店がありますよね。風営法上では風俗関係のお店も飲食店と近しい関係にあります。簡単に言うとキャバクラとかですね。お姉ちゃんがワイワイ話をしてくれるお店ですが、このお店も飲食が可能なので飲食店の一種です。ただし風営法上では普通の飲食だけのお店とは扱いが別で、接待飲食店などと言われます。種別をわける条件としては「飲食を提供するだけの店」と「飲食と店員による客への接待をする店」とで分かれています。前者はあくまでも飲食という商品を売っているのでお酒一杯とか、カレーライス一皿とか、そういうものの単価でお金がやり取りされる店です。後者の接待飲食店はお客さんへの接待が商品に含まれているので時間制で料金が設定されています。簡単に言うと飲み放題と接待のコースで一時間いくらとかなわけです。なんせ接待という商品ですから、店員さんの体を切り売りするわけにはいかないですよね（笑）。

　とまあそんなものでして。近所にできたアニメバーというお店。これが要するにキャバクラとかと同じ接待飲食店なんですね。ただし、アニメバーというからには店員は全員オタク。提供する接待とはつまりオタクトークなわけです。

　これが実は私には少しありがたい存在だったりします。なんでかというと私はたまに飲み歩くのが趣味というか好きというかそういう人なんですが、その理由として誰かと喋りたいってのがあるんですよ。普段家から出れず家族とはちょっと話をしたくないという人なので、放っておくと一月ほど平気で誰とも喋らないなんてことがあります。もともと一人の時間を大切にする方な人間ではあるんですが、その一方で誰かと喋るのも好きで、定期的に話を誰かとしたくなるわけです。そんなときにこの近所にできたアニメバーがありがたいわけです。もう何日も人と喋ってない、家族とはしゃべりたくない、そんなときに助けてくれるありがたいお店なわけです。有料ですが（笑）。

　まあそんなわけで。風俗というのも世間には必要だからあるというお話です。本当か？（