ちょっとだけ真面目な話

 普段このエッセイは宣伝しないようにしているので、かまわないかなあと思いながら書いてみんとす。まあ読まれても別にいいんですけども。


 以前のエッセイでも書いた通り、私は障害者です。お陰で仕事もろくにできません。収入に関しては正直家族の世話になりっぱなしです。歳もそこそこいっておりまして、割と何をするにも難しい年齢でしょう。それをわかってもらった上でちょっと聞いてみたいことがあります。


「障害者は恋愛をしていいのかどうか」


 まあ障害者にも色々いるのでそれ次第とは言われそうなんですが、ちょっと意見を聞いてみたい項目なのです。

 というのも。以前私はとある女性から告白されたことがあります。まあ正直困りました。自分の現状をよく知っている方なので。自分が障害者だとわかるまでに何度も病院に通いましたし、医者を変えたりもしました。障害者だとようやく発覚してからもだいぶ長い時間が経っています。なので自分のことを割と自分でも認識しているつもりです。そんな状況なので、その女性になんと返すべきか困ったんですよね。もちろんうれしかったのですが、付き合いましょうと言っていいものかと。相手は私の実情を聞いても構わないと言ってくれるひとでしたが、それでも迷いはするわけです。そんなわけで姉に相談してみました。姉とは歳が近く、大人になってからは仲も良く、色々と相談に乗ってくれる関係です。それで正直に相談してみたのですが、姉は反対意見でした。私の現状を踏まえて、それで考えれば自分も相手も幸せにはなれないと。そこで諭されて結局別れてしまったのですが、その後ちょっと考えてもやもやともしています。

 今は会うこともない古い知り合いの女性に、精神系の重い病気を患った人がいました。それでもその方は結婚していてお子さんもいます。その方の言葉が忘れられない言葉でして。

「病気でも障害でも、結婚して子供は産める。幸せだよ、本当に」

 と言われてました。

 まあ私も家族間で色々あるので周りの家族にもよるのだろうとは思うのですが、ちょっともやもやとしてしまうのです。

 姉に反対された経緯で「自分には恋愛する権利はない」と言われたようにも感じてちょっと落ち込んだというのもありますが、実際に障害や病気を持った人が恋愛をするのはどうなんだろうというもやもやがあるのです。

 このもやもや、ちょっと『始まる途上の冒険者』を書いている割にはって感じですが(笑)。

 そんなもやもやを抱えながら、色々と考えてみる日々です。

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