『始まる途上の冒険者』という作品

 『始まる途上の冒険者』、この作品は私がカクヨムで書いた初めての作品であり、カクヨム作品としての初めての完結作でもあります。


 作品はこちら↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887504693


 この作品なんですが、書き始めた明確な動機がありまして。仕事中の暇つぶしになんか読もうと思って買ったラノベがあったんです。で、それを読んで思ったんです。

「これなら私でも行けるのでは――?」

 はい、馬鹿ですね(笑)。

 その本を読んだとき、なんとなくこういう感じの作品なら書けそうっていう気がしちゃったんですよね。えらい思い違いだ()。で、まあそのままそのラノベと同じVRMMOというテーマで書いた作品です。ただやはり、全く同じ題材で勝負してもつまらないし勝てるわけもないのは承知の上なので、自分が思うことや体験したことなどから付け足してヒロインが障害者であり、その周りの人物を含めて書いていくという構造にしました。ヒロインを障害者にしたのはもちろん私が障害者だからなんですが、ヒロインには身体の障害を負ってもらうことにしました。なんでかってまあビジュアルです。作品として精神障害のヒロインというのはなんかようするにヤンデレとかもそのうちのひとつかなと思うんですが、そういう深いところにあるものになっちゃうんですよ。私が書きたいのは主にハッピーエンドなので、物理的でわかりやすい障害を設定しました。そしてそこに私の好きなオンラインゲームというものに感じた、そして込めたいと思う思いや感情を入れ込んだ形にしました。

 そもそも私はオンラインゲームが好きです。まあだからこそ時間を取られて作品を書かないことがあるわけですが(笑)。オンラインゲームのほかにもTRPGが好きです。要するにだれかとコミュニケーションが取れるゲームが好きなんですね。だからその好き要素を入れ込んで書きました。まあ好き要素でもきれいなところばかりですが、それは作品としてのスタイルなので。

 近況ノートにも書いた内容(だったはず)ですが、この作品は実は一話で完結の予定でした。なんですけど、知り合いのフォロワーさんが続編を希望してくださいまして。お陰で全五話とあとがきとなったわけです。ところが実は、作品のテーマそのものとしては二話で書ききってしまっていて。私の計画性の無さがうかがえます(笑)。なので三話はメインをややサブキャラクターに移しての変化球、そして四話と五話のラストエピソードはオンラインゲームでよくあるPK問題と、少しずつお題に変化を与えています。

 惜しむらくはこの作品、設定をあまり煮詰めずに書いていることです。ある程度の設定は簡単に考えていますが(世界の名前、職能、補助武器など)ちゃんと設定をまとめているわけではないのでそういったものを出していくゲーム的アプローチはちょっと弱かったことですね。まあ書き始めた動機が動機なので、自分を甘やかしています(笑)。


 というわけで、カクヨムでの処女作品についてつらつらと書いてみました。完結作品に対しての言葉なので少々長くなりましたね。もうちょっと次回からは短い方がいいのかな?

 とりあえずここまでのお付き合い感謝です。

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