令和元年、晴れ、魔法が使えるようになる。

　山田英雄（やまだひでお）は、魔法が好きすぎて、ゲームどころか日常でも妄想に入り浸る日々を送っていた。
　なぜか異世界に飛ばされる。その異世界では、魔法が日常的に使われる世界だった。
「ひゃっほおおおおお！　俺が生まれるべき場所はここだったんだああああ！」
　テンション爆上げの山田英雄。
　しかし、初期ステータスがあまりに低いうえに、身分は不審者。
　当然とらえられ、あわや人生ゲームオーバーかと思われたが、なぜか王子に気に入られて、天下統一を目指すことになった。
　三度の飯より魔法が好き。
　そんな狂気に似た情熱を持つ山田が次々と生み出す理論と発明に、震えて眠れ。