第33話 次女の飲酒喫煙事件 5

 その後、どうなったか?


 次女はかなり不貞腐れていました。

 笑わないし、返事はするものの小さな声で最低限の言葉を返すだけでした。


 3日もするといつもの次女に戻りました。

 次女の機嫌が悪い間、夫が内心おろおろしているのがわかります。

 そういう時に夫がものすごく次女に気を遣って話しかけたり、お菓子をやったり、カップ麺を半分食べてくれないか?と言ったりウザいったらないのですが、次女は夫が傷付くことは絶対にしません。


 弱い人にはきつくしない感じです。

 日頃、私にはバンバン文句を言う次女ですが夫には気を遣って生活しています。

「だってパパだから仕方ない。」

 と思っているのがわかります。


 そのうち、次女は病院での実習が始まり、学校からの課題と実習のレポートでものすごく忙しくなり、家にいる時は寝ているか勉強しているかくらいの頑張りを見せてくれました。勉強嫌いの次女が文句も言わず(悪いことしたので言えない)頑張る姿は親として感動するものでした。


 夫が勉強している次女の横に立って、

「大変だなぁ、大丈夫なのか?」と声をかけると「うん。」

 と返事をしますが面倒くさそうです。


 それに気が付かないのか更に

「将来のためだからな。今頑張ることが大切なんだぞ。」


「‥‥。」次女無言。


 夫よ、お前が言うか‥。


 頑張るかどうかは次女が決めることだと思います。(親として励ますのはいいけどね)


 それよりも次女ちゃんに看護師みたいな難しい仕事ができる訳ないと言っていた癖によく言えるなと思います。次女にも聞こえていたので内心呆れていたと思いますよ。


 それで、次女の飲酒喫煙事件で夫がしたことは何かと言いますと、

 煙草をベランダで吸うと部屋に煙が入って来るので玄関を閉めて玄関前か、マンションの駐車場で吸う。ということと、

 何故か煙草の吸う本数を減らしたことと、

 何故か煙草を吸った後に歯磨きをすること、


 だけでした。


 毎日、寝る寸前まで自分だけお酒を飲んでいます。

 私だってたまには飲みたいですけど次女が飲めないうちは飲みませんよ。(飲むなら次女にわかるようには飲まないでこっそりと飲みます)


 あと、私への要らぬアドバイスがありましたね。次女ちゃんは弱いから学校を辞めたいなら辞めさせよう。

 飲酒喫煙はもうすぐ20歳だから放っておこう。

 キツいことを言ったら次女ちゃんがブチ切れて家出するかもしれない。

 とかでしたかね。


 すべて私からの報告を聞くだけでした。何もせず話を聞くだけで辛い顔をして子育ては大変だと言います。(2回目の飲酒喫煙の詳細は話していません)

 お前は子育てしてねぇよ!

 といつか言ってやりますよ。

 こんな親にだけは娘たちにはなって欲しくないです。

 長女がパパにも自分と同じ発達障害があると思うよ。

 というのですがパパには言わないそうです。

 何故かというと

「パパが発達障害な訳ないじゃないか!!!」と切れたら困るから、だそうです。


 そういえば娘たちは夫に理不尽なことを言われても言い返しません。

 娘たちが夫に優しいのは切れたら困るから?


 弱いから気を使っているんじゃなかったんだ‥。

 あらー‥。

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