第28話 家事を手伝う夫

 最近の夫は家にいる時は朝昼晩と茶碗を洗います。

(台所が狭すぎて食洗機が置けないのです残念です。)


 一週間に一度自分の服の洗濯は自分でします。


 仕事に行く日は、朝に自分のお弁当を作っています。


 家族の洗濯物を干す時に、私を手伝います。


 仕事がない日は、新聞に入っているスーパーのチラシ広告を念入りに見て安売りをチェックしてから私と手分けして買い物にいきます。


 次の日のゴミ出しの準備をします。


 ゴミの分別を細かくします。家族にまで指示を出して注意します。(山に大量の吸い殻を捨てようとしたアンタはどこへ消えたの)


 私が食事の支度を始めたらやって来て手伝います。


 ネットで食べたい料理を検索して作ることがあります。


 冷蔵庫の中身を整理整頓してくれます。(汚いと文句を言いながら)


 毎月銀行へマンションの管理費を支払いに行ってくれます。

 自分がお風呂に入る日は、お風呂掃除をしてくれます。(毎日しろ)

 ベランダに干した洗濯物を部屋に入れてくれます。


 如何でしょうか?


 出来た夫でしょうか?


 とんでもありません。


 食事のメニューを考えるのは私で作るのは私です。夫は子どもの手伝い程度に手伝っているだけです。


 台所、洗面所、お風呂の排水口やトイレ掃除、家の掃除機かけ、ゴミ出し、汚くて面倒な家事はほぼ私です。

 食材以外の買い物もほぼ私です。

 例えばトイレットペーパーや娘達の生理用品、シャンプー、リンス、石鹸、歯磨き粉や歯ブラシ等などチェックして買い足します。


 プラス子育ても私ですから、子どもが道を踏み外しそうになった時に何もしません。

 むしろ余計なことを言って邪魔します。


 マンションの管理組合の理事も私です。

 昔は子ども会や町内会も私だけが活動していました。


 子どもがもう大きいので今はないですが、学校のPTA役員や先生との懇談会、学校の諸々の行事も全て私でした。


 子どもの予定の把握も大変です。


 長女が運動会の時に夫を誘うと、「俺はいいや。ママだけ行って。」と言うので驚いて文句を言うと「えっ、ママは行きたいから行くんでしょ?俺は行きたくないから。」

 と言ったことがあります。


 もちろん無理矢理連れて行きました。

 子どもの晴れ舞台等、夫には興味のないことなのです。

 基本的に人はやりたい事しかしなくて良いという考えのようです。


 働きたいから働いているんだろう?

 子どもを育てたいから育てるんだろう?

 運動会に行きたいんだろう?

 PTA役員がやりたいんだろう?(順番に回って来ますよね)

 食事を作るのが好きなんだろう?


 みたいな感じです。

 人はやりたい事しかしない生き物で、結果的にやったということは、やりたかったということだと熱くかっていたことがあります。


 多分、友人とそんな話をしたんだろうと推測されます。


 自分が運動会に行ったのは無理矢理ではなく行きたくなった。妻に行くように言われて揉めたくなかったから行くことにした。揉めないために行きたくなった。という理論らしいのです。


 こんな訳がわからない理論も最近はめっきり言わなくなりました。


 家事を半分受け持っていると夫は思い込んでいましたのでキチンと書き出して説明してみました。


 家庭生活とは、機能している家庭とは、子育てとは。時々、夫を呼びつけて台所で説教しています。

 私から言わせればまだまだです。

 過去の復讐も含めてまだまだです。フッ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る