第40話 離婚しない理由
離婚すれば良いのにと思われるかもしれませんが、離婚出来ない理由があります。
私の毒両親に、お前たちは離婚する、と言われて結婚したので離婚したら親の予言が当たるようで悔しいです。
こう考える時点で親を意識しているということですので、まだ親の支配から完全には抜け出てないのかもしれません。
離婚したらピアノ教室は出来なくなります。
グランドピアノと防音室を抱えて引っ越しするのに40万円掛かります。
そしてそれが置けるマンションは家賃も高い上に私には家賃を自分で支払う程の収入がありません。
残念なことに、夫婦ともに収入が低いので二人で支え合わないと暮らせないのです。
夫はもう少ししたら65才なので国民年金を貰い始めます。
今もすでに60才から貰える厚生年金?を少しですが貰っています。
夫婦ともに国民年金だった時期が長いので、
2人合わせた年金がないと暮らせないのです。
私は国民年金基金に入っていたので少し多いのですが、それでも1人になったら死ぬまでピアノの先生をしながらの生活でないと生活出来ません。
むしろ多少身体が動かなくなっても続けられる仕事を持っていて良かったと思います。
ピアノ教室を続けることが出来るのなら夫がいても我慢してもいいかなと思えます。
子どもたちは父親のことが好きです。大好きかどうかはわからないけれど好きです。
ウザいけれど、たまに切れるけれど、優しいからだと思います。
夫は私に無理矢理やらされたキャンプや虫取り、ドライブなど一応、父親として子どもの前では嫌な顔をせずに付き合っていました。
「パパー、あれ取って!」とか
「これ、捨てといて!」とか
私なら
「自分でやんなさい!」
と言われるところを
「よっしゃあ!」
と引き受けてくれる使える甘いお父さんです。
子どもたちは父親を平気で使う癖に言いたい事は言いません。
傷ついたり切れたりするのが煩わしいのでしょう。
子どもたちは少し大きくなって来ると
「今年もキャンプ行ける?」
と私に聞いていました。
「パパに聞いてごらん。」
と言っても聞きません。
本当は父親が行きたがっていないと気がついているのだと思います。
私が夫に「キャンプはどうする?」
と聞くと
「お前が行きたいだけだろう?子どもたちは行きたがってないじゃないか!」
と意味不明の返事が返って来たりしました。
要するに行きたくないと言うことです。
私は必死に家族でする行事を増やしていました。
暇な父親なのに不在の父親とか家族としてどうでしょう。
そして不思議と両親が仲が良いと子どもは安定します。
行事をすることで会話も増えます。
当時は夫にそのことを言えませんでした。
仕方ないので夫との家族行動は減らして、子どもたちは私が父親代わりに色んな所へ連れて行ったり体験させたりして育ててきましたよ。
もちろん、最近この件に関しても文句を言いました。
子どもたちの気持ちを推し量ることもせずにお前が行きたいだけだろうって言ってたよね?
父親としてどうよ?って
黙るだけですけどね。
こんな父親ですが、あと数年は子どもにとって必要な感じです。
次回は最終回です。
とうとう書きます。
下手くそなセックスについて
ではなくセックスレスについて
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