第9話 夫のクズぶり 2 『女は楽でいい』発言
夫は結婚してすぐに稼いだ中から35万円を生活費として手渡してくれました。私はびっくりしてほぼ貯金しました。貧乏が染み付いているので節約する生活がやめられませんでした。
結婚生活一日目の晩御飯のメニュー
豚汁、秋刀魚、冷や奴
結婚生活二日目の晩御飯のメニュー
野菜炒め、味噌汁、コロッケ
結婚生活三日目の晩御飯のメニュー
ひじきの炒め煮、味噌汁、高野豆腐、ごぼう天(スーパーの惣菜)
夫は三日目に箸を持って固まり、箸が手から落ちました。カランカランと茶碗に当たってたぶん、音の高さでいえばソに近い音とレに近い音が同時に鳴ったと推測します。
「肉が食いたい…。もう長いこと肉を食ってない…。」
「えっ?昨日と一昨日は豚汁と野菜炒めに豚肉が入っていたよ。」
「いや、普通に肉、肉の塊が食いたい…。」
「そうなんだ!ゴメン、わかった、明日買うから。」
「ふう…。肉を食べないと力が出ないんだよね~。牛肉にして。男は一生働かないといけないからね。女はいいよ。楽だよな~。働かなくてもいいんだから。一生休みだよね。お前、ピアノの先生とか遊びだからね。
あ、保険のことだけど俺は死亡保険に入る気はないから。
なんで俺が死んだ後にお前だけ楽して生活できるお金を残さなきゃいけないんだよ。俺が死んだら苦労しろよな。」
この、俺が死んだら苦労しろ発言、なんと長女が生まれ保険の見直しをした時にも。
この数年後に、私は子育てしながらダブルワークで家計を助ける為に数々の仕事を経験せねばならなくなります。
その度に、「私が死んだら少しでも家族にお金が残るようにして苦労がないようにしたいと思う。」と言い続けてやりました。
もちろん、現在の夫を責めると自分がそんなにことを言う訳がないと言います。
少し物忘れが…。
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