第12話 夫のクズぶり 4 私の涙
初めての子を生んだ時、実家に帰る地獄を避けたくて避けたくてかなり夫にグズグスと言いました。詳しくは『目に見える不幸がうらやましい』に書いているのですが、お読みでない方のために簡単に説明します。
幼児期、両親から眠っている時に性的な悪戯をされていた私は、絶頂感を両親から声を立てて笑われました。そして、その記憶を喪失したまま両親への気持ち悪さと戦いながら生きました。毒親と言える「子への支配」もあり親から逃げることが生きることでした。
私は、子どもを産んだ時には、性的虐待の記憶は喪失したままでしたので、私のことを夫に説明しても全く理解してもらえず、夫の両親にまで子どもが生まれたら実家に帰るように言われました。
私が生きた心地がしないまま出産直後に実家に行くと、両親が子どもの名前を勝手に決めていて泣きながら断りました。
両親に責められ、夫と決めていた子どもの名前も批判され地獄にいるような気持ちで実家で過ごしていました。
丁度、お盆の前で休みになった夫が私の実家へ顔を出しました。私は、泣きながらしんどいから帰りたいと訴えました。名前も批判されたことを伝えました。
夫は「俺、今日実家に帰るし、そんなこと言われてもどうにもできないよ‥。名前はお前の親が決めたやつでいいじゃない?」と言いました。
私は必死に夫を引き留めました。
「私をこの地獄に置いて行く気?泊まってよ。」
「えっ?地獄って自分の実家じゃん?俺、今日は兄貴たちの家族も帰って来るから実家に帰るわ。」
と言って泣く私を置いて実家へ帰って行きました。
このことは5〜6年前に両親を切った後、しっかりと怨みを伝えました。泣く私と生まれたばかりの我が子を置いて実家へ行くなんて、どれだけ辛かったか。それでなくても初めての育児で不安だらけなのに、労いの一言もなかったよねと。
夫は黙っていただけでしたよ。
ほんと、クズ!
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