概要
言わないし、言えないし。
わたしは梅田の旅行代理店で海外ウェディングコーディネーターをしている26歳。
友達の順君のことが何年も好きなのにずっと言わずにいる。
ある日、高校時代の先生がわたしの受付カウンターにやってきてーー
数年前のお仕事コン(?)にいっぺん出しました。
もとは2008年頃に書いたものを、改稿しています
友達の順君のことが何年も好きなのにずっと言わずにいる。
ある日、高校時代の先生がわたしの受付カウンターにやってきてーー
数年前のお仕事コン(?)にいっぺん出しました。
もとは2008年頃に書いたものを、改稿しています
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!複雑な滋味
主人公マリをはじめ、出てくる人物の誰もが報われない恋をしている。
タイトル「おだまり」は、マリの本名であり、
想いを吐露しそうになるマリの、自分に対する叱咤の声でもある。
しかし、実らぬ恋、言えば終わりの恋、という
恋愛モノの王道をゆきながらも、
本書は、どこかふざけていて、なのに真面目で、
皮肉でへんてこで、
そして次第に呼吸が浅くなっていくように切なくて、
複雑な滋味をもつ小説である。
殊に、他者からは「美人」の評価を得、
それを客観的に受け止めているマリが、
自身の女性性にうまく折り合いがつけられない様の描写は見事である。
中年男性の集う焼き鳥屋でしかデートできないマリに対する
い…続きを読む