第31話 カップかコーンか

 こんばんは。

 私、たまに無性にアイスクリームが食べたくなります。

 冬の寒い日とか特に。

 

 春になって、暖かい日が続いて急に寒くなった日のこと。

 無性にアイスクリームが食べたくなりました。いつもなら、コンビニかスーパーで百円くらいのアイス(特にピノがお気に入り)を買うのですが、たまたま歩いていたヨドバシカメラ京都店の烏丸側の道で目に入ったサーティワンアイスクリーム。カラフルなロゴが私を呼んでいる。

 高いしな、でも濃いチョコとコーヒーのやつ、食べたい。

 そんな葛藤も一瞬で、気付けば店のドアの取っ手に手をかけていました。


 物凄く重いドアを開け、お客が誰もいない店内に掃除をしている店員さん一名。

 あんまりこういうお店慣れてないんやけど、と思いながら、もう食べるアイスは決まっているので、名前を見つけるだけ。

 そうです。人に頼んでもらったことはあるものの、自分で注文するのは初めて。

 引きこもり体質やけれども、敵前逃亡は武士に非ず、とがんばりました。


 にこやかな店員さんに渡されたメニューを見て、目的のアイスを発見。

 名前を言って安心していると、

「カップですか、コーンですか」

 ときた。


 何なに?カップに入れてくれるもんじゃないの?とメニューと店員さんを交互に見て、あ、コーンもあるのか、と当たり前のことに気が付く私。

 愛想笑いを浮かべて、カップで、と答えたものの、コーンも捨てがたかったなと少し後悔。でも、うまく食べる自信がないのですよ、コーンは。

 下が抜けて溶けたアイスが落ちちゃうか、コーンに不安定に乗ってるアイスを落っことすので、どっちにしろアイスが落ちるコーンは禁止なのです。


 私は高速のサービスエリアでも旅先でも、とりあえずソフトクリームを食べるのが信条ですので(滅多に外に出ないから)、地元じゃない時にはコーンでも美味しくアイスを頂きます。

 ご当地ソフトの批評はここでは述べませんが、コーンが美味しいソフトがあったりすると、感動しちゃいます。

 コーンにも色々あるのですねえ。


 そんなこんなで、珍しくお高いアイスを食べて、コーンの是非を自分に問うた一日でした。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る