第18話 おにぎり
この前、初めて知ったのですが、京都人のおにぎりと言えば、俵型なんだそうですね。
実家のおにぎりは三角だったな、と思い返していたのですが、小さい頃は俵型だったことを思い出しました。
なぜ俵型だったかというと、母親が三角に握れなかったからです。
遠足で三角のおにぎりを持っていきたい、と言った時には何故か稲荷寿司(京都ではお稲荷さん、と言いますよね。神社じゃなくて)を持たされ、運動会では絶対三角のおにぎりにして、と願ったのにも関わらず、ジャンボ爆弾おにぎりだった記憶があります。
それが、急に三角おにぎりになった。
なぜか。
練習したらしいです。三角に握れるように。それからはずっと三角おにぎり。たまには俵型でもいいよ、と言っても、三角でした。
そして、具は必ず梅、おかか。買い置きがあれば昆布。
巻く海苔は焼きのりを白いご飯が見えないくらい巻く。
よく考えると、凄いおにぎりだったかも。
女子の持っていくおにぎりではなかった気もしますが、よく食べるので必然的に絵本に出てくるようなでっかいおにぎりになったのかもしれません。
いや、単に母親の趣味かな。
そんな私の握るおにぎりも、どこの工事現場のおぢさんの持ち物だ(イメージ)、と言いたくなるくらいの見事なおにぎりです。
育った環境って恐ろしい。
女子力とは程遠いですが、こじんまりとしたおにぎりでは物足りない。こちとら胃がでかいのです。腹が満たされなきゃ意味がないのですよ。
とは言え、もう中年になってくると、おにぎりもそんなに食べられなくなってきました。自分でにぎる時は小さめ、コンビニのその土地名産のおにぎりを頬張る時以外は一個で十分。人に握ってあげる時だけジャンボになります。
おにぎりも、その家庭独自のものがあるのかもしれないですね。
そんなおにぎり、人ににぎってもらうのが、一番おいしいと思います。
具は明太子でお願いします。って都合よく握ってくれる人いないし。
諦めて、自分でにぎって、おいしい具を追及します。
あ、その前に手洗い敢行、ですね。って、ご飯炊いてないや。
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