第15話 感じる?

 こんばんは。最初に断っておきます。ピンクな話じゃないですよ。

 あれ、そういえば、どうして色気のあるお話はどうしてピンク色なのでしょう?


 のっけから話が逸れそうな勢いですけど、話を元に戻します。

 何を感じるのか?

 それは黒いオーラです。


 は?と思われることでしょう。

 オーラって言うと、人が持っている波動とか、その人の雰囲気だったりしますよね。目に見えないし表現しにくい。

 今回は人の話ではなくて、場所の話です。


 近所にこの前まで空き地があって、以前は駐車場という所がありました。

 駅前の結構良い場所なのに、あんまり車が停まっていることもなくて、でも別に普通のどこにでもある駐車場でした。


 でも、私は前を通るのが嫌だなあって、いつも思っていました。

 なんというか、暗いのです。

 もちろん、日影なわけじゃなくて、日当たりも良いし、さわやかな風も吹き抜ける。

 なのに、暗いと感じる。


 そういう場所ってありませんか?

 普通の場所なんだけど、嫌な感じがする。ドキッとする。足が向かない。


 取り立てて、人に「あそこ行くとこうなの!」って言う嫌なものがあるわけでもない。なのに、寄り付きたくないのは何故だろう?


 場所の由来を知っている訳もなく、ただ漠然と私にとって「暗い」場所だったのですが、そこに建物が建つことになりました。

 で、知人に、「今工事している、あそこって、なんかいつも暗いよね」という話をしたら、「やっぱそう思う?」っていう同意を得られる結果になり、話を振ったのは自分なのに驚く、という事がありました。


 説明長い割には大した話の落ちじゃないんやけど、昔なんかあった場所(全国そういう場所で一杯だとは思いますけど)という分かりやすさがなくても、街中にエアポケットみたいに暗いオーラを放つ場所があるんだなあ、という認識が自分だけじゃなかった!というお話でした。


 水の流れが滞っている場所なのかな?

 あの辺、地下水が豊富に流れている所らしいし。

 もしくは磁場が歪んでいるとか?


 科学者が聞いたら呆れそうな、でも最もらしい理由をあれこれ考えていると、色々なストーリーが頭に浮かんできては妄想が膨らんでいます。

 私の頭の中で、主人公が見えざる敵と今戦っていますよ。あの場所で。


 妄想話はさておき、場所のオーラの話ですが、「こういう場所には建物は建てない方がいい」とか、そういう言い伝えが途切れた場所があるのかな、と思います。


 そこには昔から雨が降ると水が溜まってしまうから家を建てちゃダメ、という年寄りの話を聞くことは多いですが、若い人は知らなかったりする。そうして新興住宅地になっちゃって、えらい目にあう、とかいう話も聞かないではない。科学的に立証されているわけではないから、昔話も年寄りの与太話だとうやむやにされちゃうんですけど、実はちゃんとした経験則の話だったりしますよね。


 何が言いたいかと言うと、「感じる」ということを今の子どもたちには大事にして欲しいな、と思います。

 おじいちゃんおばあちゃんが何か言ってはるわ、ではなくて、「怖い話を聞いたな」と感じたり、「嘘みたいな話やな」って何でも感じて欲しい。聞き流さずに。

 土地の雰囲気も、人の放つ雰囲気も「感じる」ことができれば、違った物の見方ができるし、発見することも多い。

 特に人間はナマモノですから、「今この人何を思っているのかな」と感じたり考えたりすると、自然と人付き合いもうまくいくと思う。


 私は人付き合いは苦手ですが、人間は嫌いじゃないので「感じる」ことは大事にしています。まあ、あんまり上手く人間関係は対応できませんが、そういう人間ですので、お目こぼしをいただくってことで、勝手に自己解決するようにしています。でないと延々と沈んでいく……「あの時ああ言うんじゃなかったぁ」とか何とか。後ろ向き発言多々。しかし、前を向かなきゃ轢かれてしまう高速時代ですので、見返りつつ前向きで頑張ります。


 あれ、何の話だったかな。

 すぐ脱線します。


 なんでこんな話になったかというと、私、よく年寄りに捕まって、もとい、話しかけられて、昔話を聞かされるのです。

 色々な発見があって面白いけど、話を聞いている中には同年代の人はいないです。どうしてみんな、この人たちの話を聞かないのかなって不思議に思う。


 いや、分かるんですよ、話長いし、時間がない時なんてどうやって断ろうって焦るし。でも、昔の話の中には大事な事がいっぱい詰まっているんやなって実感することもあります。そして子供達。

 「あのおじいちゃん、また何か言ってるよ~」という顔して素通り。

 でも、きっと話を聞いたら、何か感じるはず。

 理解できなくてもいいから、「感じる」ことはしてって欲しいなあ、なんて思います。


 関西人の嫌いな、落ちのない話をしてしまいました。

 でも、いいんです。これは日記ですから。

 

 


 

 

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