エピローグ
「ねぇ、おばあちゃん。どうしてあの崖は祈りの崖って言うの?」
「昔、ルプスの王と森の民が永遠を祈ったからだよ。」
今日も祈りの崖で夕日を眺める少年がいた。真っ白な髪を海風になびかせ、真っ白な肌を夕日に染める。
「ここにいましたか…探したんですよ?さ、帰りましょう。」
少年が振り返った先には亜麻色の髪に琥珀色の瞳の青年が呆れ顔で立っていた。
「ここの夕日、好きなんだ。」
「私もです。綺麗ですよね。」
「うん。それになんか、懐かしい。」
「そうですね。とにかく帰りますよ。私まで陛下に怒られるのは懲り懲りなんですから。」
「あはは、分かったから。じゃあお城まで競争な。俺、足速いからな!」
「そう簡単に負けませんから。」
そう言って2人は城に向かって駆け出した。
祈りの崖の木。その下にある洞窟に刻まれた文字。
“
Beast Aquae @Deiectus-Aquae
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