第11話 初依頼


 右手の人差し指にゆっくりと力を籠め、引き金トリガーを静かに引いていく。その間、銃身がぶれぬよう左手で支えつつ呼吸すらも止める。

 永遠に続くかと思われるほどじれったい時が過ぎ去ると、変化は急激に訪れた。銃把グリップを通して腰にぶら下げた補助魔力炉からの魔力を供給され、先端に小さな魔力が集約された撃針ファイアリングピンが発条の力で前進し薬室チャンバーに収められたテレスコープ弾に酷似した弾丸の後部に突き刺さる。

 直後、薬莢の後部を貫いた撃針によって中に充填されていた魔力励起火薬が反応を始めた。そのまま着火するだけでは黒色火薬以下の性能しか持たない火薬は、魔力によって炸裂のエネルギーを飛躍的に向上させる。

 薬莢の中で逃げ場を失った爆圧は先端に収められていた弾丸を銃身へと押し出し、銃身に刻まれた魔術式による直進補助魔術と加速魔術、貫通強化魔術を駆けられながら外界へと飛び出した。

 恒陽の元、僅かばかりの発砲炎とともに吐き出された球状の弾丸は、わずかな時間虚空を貫いたのち、草原から顔を出した大岩の端にあたって明後日の方向へと跳弾していった。


「へたくそ」


 隣から聞こえてくる幼いながらも覇気と揶揄いを多分に含んだ声を無視しつつ、ボルトハンドルに手をかけて回し、一気に手前に引く。薬室のロックが解除され、金属質の子気味良い音とともに遊底ボルトが後退し、排莢孔から白煙をたなびかせた鈍色の空薬莢が吐き出される。その行方を頭の彼方に追いやり、ボルトハンドルを前進させると、金属がかみ合う音が響き次弾が装填される。

 トリガー付近と銃口付近に取り付けられたアイアンサイトを通して、前方200m程度の位置に存在する大岩、その上に乗っている一抱えほどもある石へ狙いを付ける。

 人差し指を引き絞ると先ほどと同じように、わずかな衝撃が肩に走り、発砲音とともに飛び出した弾丸がいびつなカーブを描いて大岩の手前の大地を抉った。


「はずれ」


 排莢、再装填、照準、発砲、放たれた弾丸が空の彼方へと消えていく。


「どこ見て撃っておる」


 排莢、再装填、照準、発砲、大岩のど真ん中に命中し砕けた小石が舞い上がる。


「そっちではないわ」


 排莢、再装填、照準、発砲、魔術の発動がうまくいかなかったのか100mほどで速度を失い墜落する。


「せめて的に届かせよ」


 排莢。

 大きなため息を吐きたい気持ちをこらえ、遊底を引いて最後の1発を打ち放った薬莢を排出する。30発中、命中弾2発。惨憺たる有様とはこのことだ。


「ふむぅ、なんというか。お主、ビックリするほど魔術の才能がないな!」

「喧しい、球状砲弾の滑腔銃で200mの狙撃なんぞ出来るか」

「じゃが、アルマは簡単に命中させておったじゃろ?儂も10発全部命中じゃ。いやー、この距離で全弾外すどころか明後日の方向にぶっ放すとか、ある意味達人じゃなかろうか。逸材にもほどがあろう」


 ――殴りたい、この笑顔

 ――申し訳ないけど、のじゃロリのリョナ展開はNG


 にはははは、と此方を限りなく小馬鹿にした笑い声をあげる幼女を半目でにらむ。

 星の帯で染めたような流れるような銀髪、幼いながらも美しさとある種の獰猛さを兼ね備えた顔と金色の瞳。10代前半の少女の中でも小さいほうで、それに準じたスタイルの痩身を黒い色のドレスにも似たワンピースに収めている。後10年もすればだれもが振り返るような美女になるだろう片りんを感じるが、その性格はお世辞にも淑女とは言い難かった。

 本来ならば、彼女が体を出しているキューポラを使用していたのはアルマであったが、どうやら今日からはこの少女が占拠するつもりらしい。


「適当に魔力を撃針と銃身に叩き込むからそうなるのだ、馬鹿め。魔術小銃マジック・マスケット程度は使いこなさないと冒険者は名乗れんぞ」


 そして、その少女に追いやられた魔女はというと、ノーマッドの車体側に設けられた操縦士席に収まり、頬杖を突きながらモニターに映し出されたユキトの射撃試験の惨状を眺めていた。いつもより言葉の棘と不機嫌さがわずかに増しているような気がするが、その理由はユキトにも当人にもわからない。


『やっぱりライフリングは刻むべきですかねぇ…いや、むしろこのまま小型の戦車砲みたいな運用もいいかもしれませんね。小銃用装弾筒付翼安定徹甲弾、うは、み・な・ぎっ・て・き・た!』

「着弾と同時に弾芯が折れるに決まっているだろうが」


 馬鹿なことを考え始めた異星の戦車に突っ込みを入れ、性懲りもなく5発一組のクリップを銃へと叩き込んでいるユキトの姿をモニター越しに見つつ、その隣でにやにやと愉しげに笑っている少女に胡乱な目を向けた。


 まったく、どうしてこうなった。


 事の発端は昨日の昼頃にまでさかのぼる。







 顔を思いっきりしかめたアルマが踵を返そうとするのを半ば実力行使で阻止したユキトは、黒山羊の頭を持つ魔族――ジュリウス・マーフィーに誘われ、ギルドの端のほうにあるテーブルに陣取った。


「まずはギルド登録を成されたようで何よりです。ところで、早速ですが今後のご予定はおありですかな?」

「スチムキンのから揚げ、フライッドのフライ、季節のサラダ、ウッドパスのカルパッチョ、7種のキノコソテー、トラピオンの鋏の塩ゆで、それと…」

「いいや、今のところは何も。とりあえず、自分たちでも受けられるような依頼をこなして路銀をためようかと思いましてね」

「私はドクトル・ソルト、こいつらには炭酸水でも持ってきてくれ。それと、代金はそこの魔族が支払うということだ」

「ははぁ、とするとこの先も旅を続けるのですか?」


 興味深げにマーフィー氏の目が細められる。嘘は言っていない、自分の目的はエリクシルという星について知ることと地球へ帰還する方法を探ること。そのために必要なのはまず情報、そして金。より多くの土地を巡り、国を廻り、手掛かりを求める。だが、先立つものが必要なのは地球でもここでも変わらない。

 そして、我関せずといった風に大量の食事を次から次へとオーダーするアルマの事は極力視界に入れないようにする。見なくても、確実にこっちを睨んでいることぐらいは解った。


「ええ、ライフワークの様なものです。根っからの根無し草でして」

「そうですか。では、私共がお手伝いできるかもしれません」

「ほぅ?」


 宙を飛んできた3杯のグラスが3人の前に置かれる。ユキトとマーフィーの前に置かれたグラスには泡のはじける透明な液体。アルマの前に置かれたのは薄い青みが掛かった炭酸飲料。続いて色とりどりの植物――おそらくはこの星で野菜として食されているもの――が詰められた木製のボウルと取り皿、そしてタコのカルパッチョに似た料理もそれに続く。


「実は、ある国に行きたいとおっしゃる方がおりまして。その方の護送をお願いしたいのです」

「護送、ですか」


 もきゅもきゅとサラダを頬張り始めたアルマを横目に、タコのカルパッチョの様な料理を一切れ、フォークで突き刺し、取り上げる。見た目はタコの腕を薄くスライスしたと表現すべきだろうが、体表と思われる部分は茶色い。加熱する前のタコも確かに茶色いが、それとはまた別の、樹木の幹の様な質感と色だった。

 そういえば、まともにこの星の食物を食べるのは初めてだったなと気づくが、取り上げた手前、ナノマシンの力を信じて食べるしかない。意を決して口に含み咀嚼する。

 なんということはない、その味はタコのカルパッチョ以外の何物でもなかった。相違点を上げるとするならば、ほんのりとヒノキの様な香りが混ざり、地球で食べた同じような料理のどれよりも上手い。


「ええ、人数は一人。少女ですが、アルマ様がいらっしゃるのなら問題ないでしょう」


 笑みを浮かべてアルマの方を見るマーフィーだったが、「フン」と面白くもなさそうに鼻を鳴らしてウッドパスのカルパッチョへとフォークを伸ばす。

「随分嫌われてますね」と苦笑した彼はスーツの内ポケットから一枚の写真を取り出しテーブルの上に置いた。どこかの喫茶店ともいうべき背景を後ろに、簡単なつくりの椅子に座って物憂げに本のページをめくる少女、黒いワンピースに流れるような銀の長髪がよく映えている。


「彼女はフェネカ・サーブ。事情は詳しく話せませんが、ある名家のご息女で陰謀に巻き込まれ、一時ディオノスに退避していらっしゃいます。この度の依頼人でもありまして、このお方をレネーイド帝国に14日以内に送り届けるのが依頼内容です」

「時間期限付き、そして陰謀ねぇ」


 ――どう思う?ノーマッド

 ――銀髪ロリっ娘最高。控えめにいってペロペロしたい。

 ――舌ないだろ

 ――………………ほんまや!

 ――ロリコン戦車とか北半球連合未来に生きすぎじゃないですかねぇ…


「そういや未来だったわ」

「はい?」

「ああ、いえ。こちらの話です」


 視覚共有でリアルタイムの映像データを送り続けていたのが完全に裏目に出た形になり、この件に関しては頼れなさそうだと結論付ける。なら、ご機嫌な斜めなもう一人に意見を求めるしかないだろう。


「どう思う?アルマ」

「どうもこうも論外だろう。第一、報酬はどうなっている」

「前金で20万、依頼達成で100万ですが場合によっては追加もあり得ます」

「ハッ、これでFランク任務だと?貴様、商人よりも道化に転職したほうがいいんじゃないのか?基本報酬だけで120万のFランク任務なんぞ聞いたことがない」


 酷薄な笑みを浮かべたアルマが一転してマーフィーに詰め寄る。確かに、メニュー表を見る限り少なくともこの国で使用されている通貨、1ワールの価値は10円程度と考えるのが適当だと思われる。そうなると、前金で200万、報酬で1000万。たしかに、初心者レベルのFランク任務にしては妙だ。

 薄い青色の炭酸飲料の残りを一気に飲み干したアルマが、この依頼の核心を突く。


「正直に言うがいい、この以来。まともなものではない、そうだろう?」


 アルマの言葉を正面から受け止めた商人は、怪しく、胡散臭く、それこそ、笑みを浮かべる。


「さて、どこからどこまでがなのか。その定義をここで論じる必要性は感じられませんが。ここはこう言っておきましょう、その通り、と」

「そらみろ。ユキト、茶番とタダメシは終わりだ。行くぞ」


 話はこれで終わりだと言わんばかりに、乱暴にテーブルからアルマが立ち上がろうとるが、その動作はマーフィーの2人に届くか届くかギリギリの声量で発せられた一言によって強制的に中断させられてしまう。


「ヒュッケバインの正体はつかめましたかな?」

「っ!?」

「………」


 何とかナノマシンの精神安定効果で平静を装えたユキト、アルマは顔は平静を保てたものの体の方はあからさまに動きを止めてしまった。


「さて、僕は学者ではないので何とも」

「そうですなぁ、学者先生であればあのような主砲をもつビークルは過剰火力ですから。いや、私も初めて見るタイプのビークルでした。砲身に電気系の魔術でも使用されているのでしょうか」


 バレている。そうとしか思えないほどに、マーフィーの言葉は確信に満ち溢れていた。これは、あまりよろしくない。隠匿していたはずの情報がいつの間にか外に漏れているなど悪夢以外の何物でもない。


 ――どこから情報を仕入れてきたんでしょうか?あの時の周囲に生命反応はおろか動態反応すらありませんでしたよ?

 ――お得意の魔術とやらだろう。千里眼のほうが正しいか?


「貴方は、何か勘違いをされているようだ。僕のビークルは25mm機関砲ぐらいしか火器らしい火器はありませんよ」

「そうですね、今見えているのはそれぐらいでしょう。もっとも、あのカバーはすぐ外れるでしょうが。ナンブ様、白々しく聞こえるでしょうが別に私は強請っているわけではございません。私共マーフィー商会では依頼人の依頼を確実に遂行できるパーティーにしか話を持ち掛けませんので」

「要するに、あのレベルの戦車でもない限り達成困難な依頼という事か?」

「ユキト!?」

「ええ、その通り」


 アルマの押し殺した悲鳴と抗議の視線を無視し、目の前に座る魔族の顔を正面から見る。山羊の頭であるからか、表情を読み取るのは人間よりも数段難しい。しかし、今この瞬間この男が笑っているということは完全に理解できる。


「実のところ、サーブ様を狙う輩は数多くいまして。何せ、名家の御息女です。誘拐でもすれば多額の身代金を受け取ることが出来るでしょうし、この美貌。使い道はイロイロとあるので敵が多いのです」

「名家のお嬢様なら、素性の解らない駆け出し冒険者ではなく、他に伝手もあるんじゃないのか?」

「その中で、貴方方に依頼するのが最も成功率が高いと私共は判断し、すでにサーブ様からも了解を得ています。あとは、デウス・エクス・マキナ貴方方の決断だけです」


 テーブルに沈黙が流れる。視線だけ動かし、アルマを見ると彼女は渋そうな顔で首を横に振った。


「私は反対だ、話が怪しすぎる。報酬は確かに多いが、ほかの依頼をこなせば路銀も稼げるだろう。リスクを取る必要はない」


 慎重な彼女らしく、また合理的な回答だ。たしかに、話の内容と報酬の額が悪い意味で絶妙にマッチしている。罠でなくとも、危険な旅になるのは変わらないだろう。


「ここに留まるほうがリスクも大きいと思われますが?」

「何?どういう意味だ?」

「ええ、つい先ほど小耳に挟んだのですが。ザラマリスの憲兵が誰かを探し回っているらしいですよ?名前は、たしか…」

「………!?」


 隣でアルマが強張ったのを確認する。それまで胡乱な視線を投げかけていたアメジストの瞳にはわずかな負の感情が浮かび、右手を胸のあたりで強く握りしめている。おびえている、恐怖しているというよりも焦燥感を抱いているというのが適切だろう。

 さて、アルマの言葉を信用するならば、今の自分たちに先立つものは少ない。他のFランクの任務は確かに簡単だが報酬が少なく、すぐさま出発できるほどの補給は望めない。ノーマッドのクッキーはあくまでも数日間の戦闘行動を保証するものでしかなく常食するための設計にはなっていない。もはや異星人と魔女にとって、取れる手段は限られていた。


「是非もなし、か」

「ユキト?おい、まさかっ」

「いいでしょう、その依頼お受けします」


 彼の返答に、山羊頭の魔族は満足げにうなずき、足元に置いたカバンからA4サイズの書類を取り出した。一目で上等だとわかる紙の上には今回の依頼の内容と報酬が記載されており、下部には署名欄が設けられている。


「正気か貴様!?どう見ても私たちが手を出して良い依頼じゃないだろう!?」

「勿論正気さ。だから、このままここに留まるより、移動のついでに依頼もこなしたほうがいいと判断した。それに」

「なんだ?」

「もうクッキーは食い飽きた」

「ふざけるな!」


 アルマの怒号が響く。怒ってはいるのだろうが、その顔には怒りよりも焦燥のほうが色濃く浮かび上がっている。怪しげな依頼を受ける危険性とディオノスに留まる危険性の板挟みになっているのだろうか。


「生物の3大欲求を否定するなよ。それに、この街の中じゃノーマッドは使えない、やり合うにしろ、逃げるにしろ、奴の火力と機動力は必要だ。市街地で戦車戦なんぞやりたくない。そもそも、状況に対して受け身になれば後手に回る、先手を取るならば此方から周囲を廻すほかない」

「だからって依頼を受けることはないだろう……ならば、私を」


「それこそ、ふざけるな。だ」ぽつりと、しかし強く意志を込めた言葉をこぼし、炭酸が抜けつつある炭酸水を一気にあおった。


「仲間一人を守れなくて何が冒険者だ。君と組んだその時から、君の敵は僕の、デウス・エクス・マキナ我々の敵だ。それと、忘れたか?僕も奴らに追われる理由は在る。今さら抜ける事なんぞできんさ」


「あ」と間抜けな声をこぼしてアルマの顔から血の気が引く。

 そうだ、この男はすでにザラマリスと交戦し、敵に回している。あの時人間はすべて殺したと話したが、ビークルを調べたとも言っていた。ザラマリスのビークルには破壊されるときに周囲を撮影し本部に送る遺景装置キル・カメラが搭載されている。それに撮影されているのだとしたら…

 最悪の結論にたどり着き、同時に殺したくなるほどの自己嫌悪が噴出する。思わず奥歯をかみしめ、顔が歪む。


「どうしてそんな顔をする?首を突っ込んだのは僕だ、いつも通り”馬鹿め”と言っておけばいいさ。さて、マーフィー。こちらの結論は固まったが、いかに?」

素晴らしいベッルス!では、ここにサインを」


 薄い笑みを浮かべたマーフィーの誘導に従いパーティー名とリーダー名を記入し、拇印を押す。すると契約書が発光し、右上に小さな魔法陣が描き出され、それと同じ紋章が右手の甲に浮かび上がった。


「之にて契約は成立です。依頼の達成を心よりお祈り申し上げます」

「祈るだけなら、誰の損にもならないものな。それと、一ついいか?」

「何でしょう?」

「どうやってこちらの事を嗅ぎまわったのかは知らないが。次から、僕らに依頼をするときは強盗じみた手段を取らないことだ。あくまでも、ビジネスライクに。でないと」


 ―ある日突然、物理的に破産しかねないぞ?


 不敵な笑みを浮かべ、ある種の捨て台詞を残して去っていく新米冒険者と滅びの魔女。そういった類の脅し文句は星の数ほど聞いていたマーフィーだったが、内心の震えを押し隠すのに必死だった。

 あの言葉は本気だ。あの生命にはいざという時にそれを行う力と、決断する意思がある。たとえ、無辜の民がどれ程いようとも。目的の為に破滅の崖へと丸ごとケリ墜とすのに微塵も躊躇しないだろう。アレは、そういう類の生命だ。

 そこまで考えた時、彼の頭にある言葉が引っ掛かる。


「はて…生命?」


 どうして、自分はあの少年。ユキト・ナンブを人ではなく生命と呼んだのだろうか?奥歯に挟まった肉の筋の様な、実害はないが妙に気になる疑問を解消しようと視線を走らせる。しかし茶色を基調にした軍服と、紺色のフードはすでに人ごみに紛れてみなくなってしまっていた。


「まあ、いいでしょう。契約成立です。お手並み拝見と行きましょうか、人族ヒューマン





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