第4話 星の帯を杯にして


 頭上で装甲ハッチがきしむ音がどこか遠く頭蓋に響く。ずきずきと鋭く痛む頭からは生暖かい液体が頬を伝ってしたたり落ちている感覚。

 自分が気絶してしまったせいか、魔力供給が途切れた車内は薄暗くなっており、メインモニターのクリスタルは巨大なひびが入り一目で大破しているとわかった。

 薄暗い車内で身体を見渡す、彼方此方打撲し、動かそうとすると鈍痛が走るが欠損はない。しかし、3日間もの連続長距離走行など想定外の軽装甲車両LAVを無理やり走らせてきた体内の魔力炉は限界など遠に超えている。こんなことならば、杖だけではなく拳銃の一つでも積んでくるべきだったと自分の浅慮をあざ笑った。

 後方からの砲撃を魔力障壁を張って減衰させたのはいいが、それでもここまで派手にクラッシュしたのだから、車体は走行できる状態ではないのだろう。修復魔術を使用しようにも、それが可能な魔力などどこにもない。


「ぐっ…」


 腕を動かすと鋭い痛みが走り、思わず声が漏れる。もう指一本も動かすまいと筋繊維や神経が猛烈な抗議を痛みという形で脳へと送り込んでくるのを、奥歯をかみしめることで無視。

 碌に手入れされてないゴーレムの様なぎこちなさで車内に固定されている杖を握りしめ、クリスタルを頭上のハッチへと向ける。もはや体の一部ともいえる杖が、今だけは酷く重い。


 ―こんなことなら、自爆用の装置位作っておけばよかったかな


 頭が回らない、魔術式が組めないほど疲労し疲弊している。残りの魔力を体中からかき集めたとしても、初歩の初歩である魔力放出による熱線しか放てない。

 一瞬、この最後の魔術で自分の頭を撃ち抜こうかと思ったが、どのみち死ぬのであれば、最初に魔女の窯の蓋を開けた愚か者を葬ってしまったほうが納得して地獄へと行けるだろう。


 重苦しい音共にハッチが開かれる。同時に、残った力を振り絞ってロッドを突き出しクリスタルに収束させた魔力に指向性を持たせて放出する。滅びの魔女と呼ばれた私が最後に殺す人間だ、せいぜい嗤ってやる。


 開かれたハッチからの光で視界が漂白され、光の中に浮かんだ人影の頭部の上半分が消し飛び、人の焼ける臭いが鼻を衝く。

 ざまあみろ、と笑みを創ろうとした口にライフルの銃口がねじ込まれた。冷たい鉄の筒が数本の歯を折りながら前進し咽頭に押し当てられる。血の味が広がるとともに吐き気を覚え、そして。


 トリガーが引かれた。




『おやぁ?思ったより早い回復ですねぇ』


 耳朶を打ったのは能天気で軽薄でお気楽で安穏で、それでいて打算的な響きが垣間見える声だった。数度瞬きをすると徐々に視力と思考能力が戻り、今の自分の現状を理解できた。

 薄暗く閉塞感と無機質さが同居する空間、柔らかくはあるが家具と比べれば明らかに硬いシート、そして周囲に取り付けられたモニター。しかし、見慣れたクリスタル製ではなくそれとはまた別のよくわからない物質だ、画面全体が光っているのも初めて見る。

 異なる点はあるが、ビークルの中で間違いない。しかもかなり大型のタイプだ。そして、先ほど耳朶を打った軽薄な声は生気が感じられない事を考えると。


「インテリジェンス・ビークルか」

『始めまして、お姫様。私の名前はノーマッド、4時間32分ぶりの覚醒です。あなたが抱えていた杖は回収してありますが、別の場所で保管してあります』

「だろうな。それで、私をどうするつもりだ?ザラマリスの憲兵に突き出して金をせびるつもりか?ならば、やめておけ。貴様らも始末されるだろうさ」

『それは我が車長殿が誰よりも解っていますのでご心配なく。そんな事より野党崩れの連中と同レベルに見られるのは面白くないですねー。これでも、貴方の命を救って、介抱しているのですから、小指の先ぐらいの感謝は向けてほしいです』

「フン、慇懃無礼な人工知性ゴーストだな。…グッ…あ、はぁ」


 身体を起こそうとするとそれまでなかった体中の痛みが一気にぶり返し、思わず悲鳴が漏れる。ずれた眼鏡を元に戻し頭上を見上げると丸いハッチを見つけた。


『鎮痛剤が効いているとはいえ、全身打撲と頭部裂傷です。寝ていたほうがいいですよ』


 頭を触ると包帯がまかれている。手当は完ぺきと言ってよく、触るまで手当てがさえていたことがわからないほどだった。ゴーストの声を無視し、ふらつく身体を支えながらハッチに手をかける。


「そういうわけには、いかん。その”車長殿”に礼を言っておいてくれ。ではな」

『車両も無しに、その状態でどこに行く気ですか?』

「杖が車体のすぐそばにあることぐらいはわかる。それを回収したら、ここを去る。貴様らも直に発つがいい。ザラマリスの憲兵共はしつこいからな」


 ゴーストが何か言っているのを務めて無視して、ハッチを押し開けた。





 ――征人さん。お姫様が外に出ますのでお出迎えの準備を。


 頭の中に流れてきた通信に了解と返答し、イス代わりに使っていた倒木から立ち上がる。

 既に日は暮れており、念のため森へと引き返した彼らの周囲を取り巻く暖かな光の外は真っ暗な闇に包まれていた。

 乾いた音を時折鳴らす焚火に背を向けて、オレンジ色の光によって淡く照らされたノーマッドへと歩み寄る。ちょうどその時、自分がいつも入っているキューポラのすぐ後ろのハッチがゆっくりと持ち上がった。


「もういいのか?」


「………貴様は?」と誰何しながらフード付きのマントを羽織った少女が砲塔から危なっかしく這い出して来た。

 身長は160cm程度、紺色のフード付きのインバネスコートを羽織り、黒いプリーツスカートとブラウス、えんじ色のポーラー・タイ。どことは言わないが、やや豊。色素の抜けたような薄い金髪を、黒いリボンを使って後ろで簡単にひとつ結びにしている。黒い縁色のアンダーリムの奥には、大粒のアメジストを思わせる瞳がこちらを見下ろしている。

 鈴を転がすような声だが言葉の節々に近寄りがたい硬さを感じさせる話し方だった。


「ユキト。縁があってノーマッドこいつの戦車長をやっている。あまり動かないほうがいい、ひどい怪我だってのはよくわかってる」

「それがどうした。杖はどこにある?」


 親指で後ろの焚火を指さす。焚火を囲むように倒れた2本の倒木のうち、彼が座っていたものとは別の倒木に立てかけられていた。銀色の柄とクリスタル部分が焚火の光を受けてきらめいている。

 その杖を確認した少女はノーマッドの砲塔から飛び降りようとして、見事にバランスを崩した。

「ひゃっ」と少女らしい小さな悲鳴が漏れ、重力にひかれて落ちる少女の体を抱きとめる。高さ数mから落下する50㎏以上の重量物を受け止めた腕に、拡張演算を使って最小限にまで負荷を抑えたにもかかわらず嫌な痛みが走った。


「あつつ、怪我人だってのをもう少し自覚してくれ」

「…悪かった」


 大見得を切ったうえでの失敗が恥ずかしいのか、腕の中に納まった少女はわずかに頬を染めてそっぽを向く。案外、根は素直なのかもしれないと彼女の印象を修正しつつ。杖が立てかけてあるほうの倒木へと彼女を卸した。


「貴様は馬鹿か?」

「開口一番バカはないだろう馬鹿は」


 立てかけられていた杖を真っ先に抱きかかえた彼女は、対面の倒木へ腰を下ろしたユキトへ呆れたようなジト目を向ける。ジト目を向けられた彼は理由はわかっていても苦笑するほかなかった。


「ならば、捕らえた魔術師に杖を握らせる間抜けをどう表現すればいいんだ?」

「別に、君を捕まえたわけではないからな。捕獲ではなく救助だ、要救助者の所持品を本人の許諾なく取り上げることはできないよ」


 そう弁明してみるが、彼女は杖の先端をこちらへと向けた。先端に取り付けられた大粒のクリスタルにオレンジ色の火炎が躍る。


「詭弁だな」

「ああ、そうだ。だが、君が持っている杖は本物だと言うことに変わりはない。僕が君に敵対する意思があるのならば、真っ先にその杖は破壊しておくし、鎮静剤を大量に投与して君をシートに縛り付けておく。そうなっていないのだから、せめて杖は卸してくれないか?」


 納得がいっていないようではあるが、しぶしぶと言った風に突きつけられていた杖が下ろされる。しかし、杖は手に握られたまま。何か妙な動きをすれば、あの時の謎ビームが飛んでくるだろう。


「わかった。だがこちらにも事情がある、察しろ」

「謝罪は必要ない。殺されかけたんだ、得体のしれない人間と戦車に警戒するのは理解できるからな。名前は?」

「知らずに助けたのか?貴様らは」

「此方にも事情があるということで一つ、どうにかならないか」

「…………アルマだ、アルマ・ブラックバーン。見ての通り魔術師、専門は錬金術」

「始めまして、ブラックバーン。僕は南部征人、こちらだとユキト・ナンブになるか」

「アルマでいい。私もユキトと呼ぶ」


 焚火の向こうのユキトと名乗った同年代の少年を見やる。珍しい黒い髪、黒い瞳は三白眼気味でお世辞にも目つきが良いとは言えない。つば付きの茶色が基調の官帽を頭に乗せ、中肉中背の体を見覚えのない茶色の詰襟の服に収めている。傍らには黒い棒状の物が立てかけられている、杖かもしくはさやに入った刀剣か。しかし、どうにも服と装備に着られているといった印象がぬぐえなかった。


「追手はどうなった?」

「少なくとも君に砲撃を加えていた車両に乗り込んでいた人間は全員死んだ。2人は僕が白兵戦で、もう1人は車両ごと。2両は無傷で手に入れることもできたが、遺体を一人ずつ乗せて内側から爆破し、完全に破壊した。君の乗っていた装甲車は杖を回収した後に炎上し完全に破壊されたよ」


「そうか」と納得して興味を失ったようにひとつ頷く。やはり、あの追っ手は完全に敵だと言うことだろう。ほんの僅かだが警戒を解いてくれたようだ。


「で、貴様は一体何者だ?賊では無いことは確かだ。しかし、冒険者と言うには身なりが整い過ぎている。かといって軍人や脱走兵だとするには頭数が少なすぎる上に、危険を犯してザラマリスを相手取る理由がない。そして何より、魔力反応が一切無い」


 地球ではアニメの中の存在だった紫色の瞳がまっすぐ自分を射ぬく。不信感や疑問は勿論だが、その中に隠しきれていない好奇心の光がある。

 それと同時に、この星の文明が地球とは似ても似つかない技術史をたどり、住人は魔力を生成できるのが普通らしいことを理解する。


「生まれつき魔力を生成できなくてね」


 ここで自分が異星人であることを知らせるのはまだ早いと感じて出任せを並べるが。返答の代わりに杖を突きつけられた。杖を握りしめた少女はその顔に獲物を前にした肉食獣じみた笑みを張り付けていた。


「確かに、魔力を使えない者はいる。魔力障害者と言う者達だが、そう言ったもの達は身体能力に大きな欠陥がある。魔力なしで脳や体が十全に動く高等知生体はこの星に存在した記録はないし、存在しない」


 ――あちゃー。異なる星の常識を侮りすぎましたね。魔力とか言う謎ぱぅわーがこの星の知生体の進化の前提だったんでしょう。

 ――なにかうまい言い分けはないか?

 ――唐突な狂人ロールとか?びっくりするほどエリクシル!っていいながら全裸で焚き火の周りを回れば

 ――却下!


「お前は、何者だ?いや何だ?」

「……宇宙人と言ったら?」

「宇宙人…だと?」


 一瞬きょとんとした顔になったアルマだったが、すぐに顔を伏せて肩を振るわせ始める。"ふざけるな!"と怒号が飛んでくる前兆かと思ったが、数秒後に彼女は腹を抱えて笑い始めた。


「ふ、ふふ、ふはははははははははは!そうか!やはりそうか!そうだろうな、それしかありえん!」

「ど、どうした?」

「お父様は間違いだった!この星が唯一絶対の至高の星だと?魔力こそ神の叡知だと?馬鹿馬鹿しい!星の海の向こうにはあったんだ、魔力などではなく"知恵"で進化した生命が!これが笑わずにいられるか!」


 その笑い声には多分の嘲笑が混ぜられていた、それも惑星エリクシルの高等知生体へ向けた。その笑い声は彼女が数度むせることで、ようやく収まった。


「大丈夫か?」

「はぁ、はぁ。いや、取り乱した。ともかく、貴様はエイリアンと言うことだな?」

「僕が言うことではないが。よくもまあ、エイリアン相手に普通に話せるな」

「エイリアンとは言え、体の作りは魔力炉が無いことを除けばほぼ同じだ。獣人アニマノイド水中人オーシャノイドよりも種族としては近い」

「本当か?」

「さっき調べさせてもらった。最低限の魔力防壁すら無いとは、個人情報を駄々漏れにしながら歩いているようなものだぞ?異邦人」

「他人の中身を断りもなく見るんじゃない」


 おそらく、杖を向けた時だろう。あのときはクリスタルの中に踊っていた光が焚き火の物だと思っていたが、魔術の発動によるものだったのかもしれない。


「それはお互い様だ、どうせ私が寝ている間に色々調べたのだろう?純潔を散らした訳では無さそうだがな」

「……おい、どうなんだノーマッド」


 後ろを振り返り焚き火に照らされた相棒に視線を向ける。ややあって、指向性スピーカーから能天気な声が響いた。


『そんなソリッドブックじみたことはやってませんよー。スキャンして血液採取してDNA分析したぐらいですぅー。それと寝顔写真も少々』

「寝顔写真はともかく結果はどうなんだ?」

『遺伝子構造は99.89999%が一致、構成物質も魔力関係を除いて完全に一致。ぶっちゃけ、人種よりちょっと多めに違う、亜種レベルの差違しかありません。生殖能力をもった交雑種も生まれるんじゃ無いですかねー。Homo sapiens sspってところです。異種間交流(意味深)いってみます?』

「……ユキト、ぶっ壊していいか?」

「気持ちは痛いほどよく分かるが杖を下ろして、こんなのでも僕の生命線なんだから」


 アルマが青筋を浮かべて向けた杖をやんわりと戻させる。未来では人工知能によるセクハラはどう処理されていたのだろうか?


『正確には貴方達の生命線ですよ。アルマさんもその怪我じゃ身動きとれないでしょうし』

「それは、まあ、そうだな」

「治癒魔術とか無いのか?」

「あるのはあるが、魔力炉を酷使しすぎた。暫くはそう言う精密な魔術は使えん。クリスタルで圧縮して放出するのが関の山だ」

「ああ、あの謎ビーム。魔術だったのか」

「あんなものは魔術とは言わん。子供でもできる」


 少し拗ねたように口を尖らせる。その様子が妙に子供っぽくて思わず笑みを浮かべてしまった。


「コレからどうする?アルマ」

「這いずってでも奴等から逃げる。と言いたいところだが、思ったより消耗が激しい。どこかに怪我人を別の街まで乗せていく迷子が居れば別だが、な」


「それなら、ここにいる」と予定調和の様に笑う。


「私を乗せるということは奴等に追われるということだぞ?」

「それがどうした。有能なナビを我が身可愛さで手放せるほど贅沢は言ってられない。むしろ、こちらから頼む」

「……フ、まさか滅びの魔女と呼ばれて国を追われた私を必要とする人間が居るとは思わなかったな」

「では、よろしく。アルマ」


 右手を差し出すと、彼女は怪訝な目をこちらに向けた。


「僕らの星での挨拶のようなものだ、互いの手を握り会うんだ」

「不思議な風習だな」


 恐る恐るといった風に差し出された手を握り、握手する。握ったときに、一瞬戸惑うようにアルマの手が硬直したが、直ぐに柔らかく握り返してくれた。


「なんだか、長く忘れていたような気がするな」

「何が?」

「独り言だ」


 そうごまかして柔らかく笑う。薄い色の金髪が、焚き火の光で鮮やかな金糸の様に見えた。思わず見惚れてしまいそうになる視線を火にかけたヤカンへ無理やり移動させる。


「君の口に会うかは解らないが、飲むといい。この星の夜は思ったより寒い」

「いい匂いだな、コーヒーか?味はともかく消化できるのだろうか」

『アミノ酸はどちらもL型で構成されてますし、ほぼ人類ですから大丈夫ですよ。てか、ここにもコーヒーってあるんですね』


「あまり人気は無いがな」とステンレス製のカップに入ったコーヒーの香りを楽しみつつ、アルマが苦笑する。


星の帯ステラ・ベルトを杯にして。だ」

「なんだ?それ」

「私の曾祖母が教えてくれた、今では使われてない風習だ。ステラ・ベルトの下で誰かと酒を飲んだりお茶をする時の、音頭のようなものか」


 アルマの視線を追って空を見上げると、木々の間から広がる夜空に思わず息を飲んだ。焚き火がすぐ近くにあるというのに、地球とは比べ物にならないほどの満天の星が広がり、その中を一際輝く光の帯が横切っていた。天の川など比較にならない、無数の星が輝きながら並んでいる。


「この星を取り巻く星の欠片だ。恒陽の光を反射して輝いていて、時たま流れ星になって地上へ落ちる」

「これは、すごいな。僕の星に輪はなかった」

「文献によると大昔はなかったらしいがな、私にはステラ・ベルトのない夜空は想像できん。そういえば、君の星はなんという星だ?」

「地球だ」

「地球?それはこの星だろう?」


「ああ、そうか」と軽い驚きを覚える。彼女にとって地球とは惑星エリクシルと自分たちが呼んでいるこの星だ。だとするなら、日本人としては若干違和感があるがこう名乗るしかないだろう。


「惑星テラだ、アースとも呼ばれている」

「そうか、短い間だろうが、よろしく頼む地球人テラリアン

「こちらこそ、地球人エリクシアン


 ―星の帯ステラ・ベルトを杯にして


 どちらともなく呟き、二つの生命体は湯気の立つカップを傾ける。それを見守るのは天上で瞬く無数の星々と、"もっとラブコメの波動を!"と、とても戦闘兵器とは思えない考えをメモリへ垂れ流している自律思考戦車だけだった。
















「まっず」

「ノーマッド、どういうことだコレは。苦味と渋味が天元突破してるぞおい」

『砂糖吐くようなド甘い展開期待して、クッソ苦い軍用コーヒーの方を合成しましたからねー。苦ければイチャコラしてどうぞさあさあさあ!』

「……ユキト放せ、私はこの駄戦車に鉄槌を下さねばならんのだ」

「OK、落ち着こう。素数を数えて落ち着くんだアルマ。それと、こいつぶち壊すときは一緒にやろう」

『ワーコワーイ。時に、車長殿。いきなり合法的に女の子と密着できてどんな感じですかね?』

「ッッッッ!死ね!先ずは貴様から死ね!」

「謀ったなノーマッゴッファ!?」


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