概要
ATRA側の勝利に大きく貢献したのは、筐体名『ENS』。製作者も操縦者も不明のまま、企業闘争の決着と共に姿を消した。
それから4年以上が経過した、――ATRA学園・筐体闘技科、入学式。
一条律は若干困惑しながら新入生で溢れる廊下を歩いていた。
「あーあ。去年も出たんだから免除してくれんかなー」
そう。
律は『今年も一年生』なのだ。
ただの留年生のはずが、律の生活スタイルや技術力は、学生とは程遠い。
新入生に紛れながら送り始めた新学期で、教習機が乗っ取られる事件が起こり――……!?
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【ロボット技術が発展を遂げ、人型二足歩行筐体を、フルダイブ型VRシステムで操作する技術
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ロボット小説に抵抗ある人にはぜひ、触れて欲しい小説!!
ロボットものはあまり読まないのですが、偶々某アニメ:ロボティ〇スノー〇を見てから気になります状態になり、手に取りました。
とても描写がリアルで、ダメージを受けたシーンなんかは読み手の腕をもがれた痛みを感じるほど痛い!!それくらい、読者の脳にそのままダメージを残す……失礼。リンカーの脳に痛みを通すこの物語の設定が本当にすごいんですよ!!
主人公が学生で、授業から人間関係。
プログラミングや仕組みなど、初心者が読むロボット小説としてはまだそこまでロボット小説に触れてないのですが、かなり高評価したい作品ではないでしょうか! - ★★★ Excellent!!!この濃密さ、絶対素人がやってるんじゃない!
緻密な各種の設定!(SFの特徴をよく押さえてるぜ!) ちぎれ飛ぶロボットの四肢!(燃えをよく分かってる!) VRを応用した未来的設定を用いた戦闘!(パイロットだけが戦うのではなく、周囲の人間全員で戦っている感が個人的にポイント高し!) この濃密さ、絶対素人がやってるんじゃない! よっぽど取材したのか、それともいわゆるプロの仕業ってやつだ! どちらであってもすげえのは変わりねえがな! ここまで濃縮された設定を思いつき活かしている頭、欲しい! 俺に譲ってくれ!
失礼しました。
上の文章を見ると濃すぎて息が詰まるのではないか、シリアス一辺倒で難しすぎる作品なのではないか。ともう人もいるかもしれま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!授業をハッキングしたのは、誰だ⁉
ロボットものではあるが、生々しい作品。ロボットの機体が損傷した時の描写は、まさしく生身の人間が腕をもがれた時の描写である。また、ロボットが受けたダメージは、操縦者であるリンカーの脳にそのままダメージとして認識される。強制的に離脱すれば、それはそれでダメージがある。
主人公はそんなロボットを学ぶ学生だ。しかもリンカーとしての素質がある。複雑なロボットの仕組みや、ロボットのプログラミングなど、学校の授業の形を取ることで、読者に分かりやすく提示している。また、そこで繰り広げられる学園生活や寮生活、人間関係なども見ものの一つとなっている。
リンカーとして、ロボットに乗り込むのも授業の一環である…続きを読む