ロボットものはあまり読まないのですが、偶々某アニメ:ロボティ〇スノー〇を見てから気になります状態になり、手に取りました。
とても描写がリアルで、ダメージを受けたシーンなんかは読み手の腕をもがれた痛みを感じるほど痛い!!それくらい、読者の脳にそのままダメージを残す……失礼。リンカーの脳に痛みを通すこの物語の設定が本当にすごいんですよ!!
主人公が学生で、授業から人間関係。
プログラミングや仕組みなど、初心者が読むロボット小説としてはまだそこまでロボット小説に触れてないのですが、かなり高評価したい作品ではないでしょうか!
緻密な各種の設定!(SFの特徴をよく押さえてるぜ!) ちぎれ飛ぶロボットの四肢!(燃えをよく分かってる!) VRを応用した未来的設定を用いた戦闘!(パイロットだけが戦うのではなく、周囲の人間全員で戦っている感が個人的にポイント高し!) この濃密さ、絶対素人がやってるんじゃない! よっぽど取材したのか、それともいわゆるプロの仕業ってやつだ! どちらであってもすげえのは変わりねえがな! ここまで濃縮された設定を思いつき活かしている頭、欲しい! 俺に譲ってくれ!
失礼しました。
上の文章を見ると濃すぎて息が詰まるのではないか、シリアス一辺倒で難しすぎる作品なのではないか。ともう人もいるかもしれませんが、大丈夫です。学生である主人公たちの生活をしっかり描いています。毒舌なヒロイン、ヒナ(危なげな装置はやめてあげて!)。苦労人気質であり色んなものに巻き込まれていく律(吐くのは辛いですね)。きちんと息が抜けるシーンでは息をぬいていきます。
第20話で隠された設定が明らかになり物語が大きく進んでいきそうな雰囲気。ここからどうなるか楽しみにしています。
ロボットものではあるが、生々しい作品。ロボットの機体が損傷した時の描写は、まさしく生身の人間が腕をもがれた時の描写である。また、ロボットが受けたダメージは、操縦者であるリンカーの脳にそのままダメージとして認識される。強制的に離脱すれば、それはそれでダメージがある。
主人公はそんなロボットを学ぶ学生だ。しかもリンカーとしての素質がある。複雑なロボットの仕組みや、ロボットのプログラミングなど、学校の授業の形を取ることで、読者に分かりやすく提示している。また、そこで繰り広げられる学園生活や寮生活、人間関係なども見ものの一つとなっている。
リンカーとして、ロボットに乗り込むのも授業の一環である。しかしそこでトラブルが発生する! 何と授業中に、ロボットが何者かにハッキングされてバトルが勃発してしまう。まだリンカーとしての経験が浅い主人公たちは何とかその場を収めようとするが、苦戦。そんな中、「無敵」と称される室長が登場し、敵と化したロボットをあっという間に撃退するのだった。
重くなりがちなロボットとリンカーの関係性だが、コミカルな生徒同士のやり取りや、キャラクター設定でそこを感じさせない。機械ものが苦手な小生でも難なく読めた作品。
是非、ご一読ください。