第29話 複数の投稿サイトに作品を投稿する理由と各サイト(カクヨム、なろう、エブリスタ、Berry`s Cafe)の考察
WEB小説しかもラブストーリーを書いていますが、書いた以上は、できるだけ多くの人に読んでもらいたいので、複数サイトへの投稿を始めました。
最初は「カクヨム」(2016.12.5)と「小説家になろう」(2016.12.9)でしたが、「エブリスタ」(2017.10.11)にも投稿を始めました。このごろは「Berry’s Café」(2018.12.6)にも投稿しています。
「カクヨム」のエッセイにコンテストに入選するのは確率とありましたが、複数の投稿サイトに投稿すれば、読んでいただける確率も上がります。いずれの投稿サイトでも重複投稿は認められています。
ここのところすべての投稿サイトにおける作品のPV数、フォロワー数などをウオッチしてEXCELの表に記入しています。するとそれぞれのサイトで各作品の反響が違っていることが見えてきます。
元々作品はテーマを設定して執筆しています。作品によって、それぞれのサイトでの受が違いますし、投稿から時間が経っても読まれる作品もありますし、埋もれてしまう作品もあります。どのサイトでも読まれない作品はあります。まあ、もともと作品自体に魅力がないのでしょう。ただ、どこのサイトでも評判がよいという作品もありません。
おそらく、作品のテーマ、出来具合によるものが大きいと思いますが、各サイトでの人気ジャンルや読者層の違いも大きいのでないかと思っています。各サイトの私の感想をまとめてみました。ただし、ラブストーリーという切り口です。
1.「小説家になろう(以降はなろう)」ですが、2004年に開設された歴史のあるサイトです。したがって、読者の年齢層もかなり広いようです。
KOBA氏の「『小説家になろう』の全作品の週別ユニークユーザ数を集計して分析してみた(2018年05月29日時点)」https://ncode.syosetu.com/n5725eu/ によると、ジャンル「ハイファンタジー」と「異世界[恋愛]」がやはり圧倒的な人気で、次いで「現実世界[恋愛]」、「ローファンタジー」、「歴史」、「VRゲーム」あたりが強いとのことです。また、週に200万人がアクセスしているとのことです。確かに「なろう」では恋愛が意外と強いのではと実感していましたので納得がいきました。
私の作品を「なろう」でウオッチしての感想ですが、多かれ少なかれ各作品のPVが毎日あります。多くの人が訪れているので、アクセスの機会が多くなっているのだと思います。また、「現実世界[恋愛]」が第3番目のジャンルとして人気があるので、アクセスもあるのだと思います。だから「なろう」への投稿は欠かせません。
ただ、埋もれてしまった作品もあります。どこのサイトでもそうかもしれませんが「なろう」で埋もれたらどうしようもない。「キーワード」を工夫して検索にかかるようにする以外に方法がないように思います。
2.「カクヨム」は2016年に正式オープンされたサイトで4つの投稿サイトでは最も新しいサイトです。そのため、サイトのシステムが最新で作者にとっても、読者にとっても使いやすい工夫がされています。「異世界ファンタジー」がやはり主流ですが、このごろは「恋愛」も増えているのではないかと思います。
2017年12月20日に累計ランキングのしくみを調べるために、各ジャンルの累計ランキング掲載数を調べました。因みに「カクヨム」の累計ランキング入りは☆+フォロワー≧30となっています。2019年2月17日の累積ランキング数と比較して、増加率(%)を示しました。
異世界F 1389⇒2556(84%)
現代F 529⇒1005(90%)
SF 665⇒919(38%)
恋愛 504⇒1027(104%)
ラブコメ 501⇒841(68%)
現代ドラマ 698⇒1168(67%)
ホラー 281⇒469(67%)
ミステリー 192⇒300(56%)
エッセイ 461⇒768(67%)
歴史 184⇒328(78%)
創作論 145⇒248(71%)
詩 284⇒509(79%)
恋愛の伸び率(104%)が最高となって、異世界F、現代Fの伸び率を上回っています。今後も伸びを期待しています。
読者層ですが、私の作品の読者層を「カクヨムユーザー必見! Web小説におけるGoogle Analytics の使い方【基本編】」https://kakuyomu.jp/info/entry/how2ga_for_kakuyomu_vol1 で調べてみました。
性別では、男性54%、女性46%でした。年齢構成の割合は以下のとおりでした。
18~24 27.50%
25~34 33.50%
35~44 15.50%
45~54 12.50%
55~64 5.50%
65以上 5.50%
18歳未満は不明ですが、この年齢層がどのくらいかで18歳以上の割合が大きく変わります。JKもののPVが多く、PVの増加が完結後も長く続いていますので、かなりの割合でいると推測されます。また、18~34歳までが60%を占めています。大人のラブストーリーが今後伸びる余地があると思われます。
3.「エブリスタ」は2010年にオープンしたサイトです。恋愛が第1のジャンルで、作者も読者も女性が多く、特に成人以上の女性が多い印象を受けます。私の作品ではJKを主人公にした作品はあまりPVが伸びません。オフィスラブなど大人のラブストーリーはPVも多くなっています。だからこのサイトは大人のラブストーリーの投稿には欠かせません。
公開作品数も多くなってくるとひとつの作品を読んでくれた読者が他作品も読んでくれることも増えています。同じサイトで多くの作品を発表することで相乗効果が期待できます。
「エブリスタ」は2019年春ごろにリニューアルすると公表しています。どんなサイトになるのか楽しみです。
4.「Berry’s Café」は「野いちご」の姉妹サイトとして2011年にオープンしたサイトです。「野いちご」が全年齢を対象としたサイトであったのに対して18歳以下は閲覧不可となっています。恋愛が中心のサイトで作者も読者もほとんどが女性のようです。
すでにラブストーリー8作品を投稿していますが、読者の平均年齢を見ると、JKもので37.8歳、お見合いもので38.0歳、他は42.0~44.8歳となっています。かなり読者の年齢層が高いのに驚きます。
いままで、投稿する時には、露出を増やすために、毎日定時に1話ずつ投稿することを心がけていました。Berry’s Caféにも予約設定をして1話ずつ投稿するつもりでした。
投稿して分かったのですが、連続予約投稿すると更新作品欄に紹介されないことが分かりました。1話ずつ投稿してゆくと2話に1話くらい投稿が更新欄に紹介されるようです。しかし、露出を増すためには、これは致命的です。
ただ、完結させると、完結作品速報に長編作品と中・短編作品に分けてタイトルが掲載されることを確認しました。それなりにPVも増えます。しかし、このあとは露出の機会が全くありません。埋もれるとどうしようもありません。
キーワード検索でヒットするか、私の別の作品から作者経由で見つけて読んでもらうしかありません。一番苦戦というか、戸惑っているのがこのサイトです。
各作品のPV獲得数の傾向は「エブリスタ」と似ています。「エブリスタ」で評判のよい作品はそれなりにPVがいただけています。やはり、ジャンルが恋愛、年齢層が比較的高いなど同じだからと思います。
追記 2019.12.6に投稿を開始して6か月以上経過したが、「Berry’s Café」では、いずれの作品でも毎日PVが増加して読者数も増えている。毎日1名くらいではあるが着実に読まれている(2019.6.27)。
以上、ラブストーリーを投稿するなら、全年齢層向けに「なろう」、中高校生など比較的若い人向けに「カクヨム」、成人以上向けに「エブリスタ」と補足のために「Berry’s Café」といったところでしょうか?
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