第42話 ラブストーリーの投稿に適したサイトのまとめ
今までラブストーリーを書いていろいろなサイトに投稿してきましたが、各サイトのラブストーリーの読者層についてまとめておきたくなりました(第29話参照)。これは私の作品(ほとんどが大人のラブストーリー)の投稿結果に基づくものです。
ラブストーリーを以下のWEB投稿サイトに21作品を投稿しています。いずれのサイトも重複投稿が認められています。
「カクヨム(2016.12.5投稿開始)」「小説家になろう(2016.12.9)」「エブリスタ(2017.10.11)」「Berry’s Café(2018.12.6)」「アルファポリス(2019.3.2)」「セルバンテス(2019.4.17)」「ノベマ!(2019.5.7)」「LINEノベル(2019.8.5)」「魔法のiランドNOVEL(2019.11.21)」
ただ、21作品すべてを各投稿サイトで公開しているわけではありません。各サイトで受けの良さそうな作品を公開するようにしています。
私の作品はいくつかの系統に分けられます。(1)JKが主人公またはヒロインの「春の雨シリーズ」、(2)オフスラブの「地味子シリーズ」、(3)「お見合いシリーズ」、それにいくつかの作品には男性目線のオリジナルストーリーに加えてヒロイン目線の裏ストーリーがあります。
同じ作品を上記の複数サイトで公開すると、それぞれの作品で各サイトの受けが違っています。ヒロイン目線の裏ストーリーが受けるサイトもありますし、まったく受けないサイトもあります。
これは読者層の違いであると思っていますが、読者の年齢層と男女の比率が大いに関係していると思っています。この視点でWEB投稿サイトの読者層について考察してみました。
1. カクヨム
「KADOKAWA」には「魔法のiランドNOVEL」という1999年開設の女性のための小説投稿サイトがありますので、「カクヨム」は始めから異世界ファンタジーをメインジャンルとして若年層の男性を意識した投稿サイトとして2016年に開設したと思われます。
もちろん恋愛ジャンルもありますが、あくまでサブジャンルとして扱われているようです。ただ、恋愛がメインジャンルの投稿サイトでは読者も作者も女性がほとんどですので、ここへは男性も投稿しやすいのではと思います。
初めて投稿したサイトがここです。初期のころに書いた大人とJKが主人公のセミ大人のラブストーリー「春の雨に濡れて」と「春の雨はあたたかい」は今でもそれなりにPVがいただけています。「春の雨はあたたかい」は恋愛部門で週間ランキング1位になりました。
ただ、それ以後書いた「地味子シリーズ」や「お見合いシリーズ」などの大人のラブストーリーはイマイチの受けになっています。
グーグルアナリティクスによる「カクヨム」における私の作品の読者の男女比は男性54.15%、女性45.85%となっています。また、年齢層は18~24歳:27.50%、25~34歳:33.50%、35~44歳:15.50%、45~54歳:12.5%、55~64歳:5.5%、65歳以上:5.5%となっています(2020.4.15)。作品の内容とパラレルのように思います。ただ、この分析には18歳以下のデータが表示されていません。
私はある作品を男性主人公目線で書くと、できれば女性目線の裏ストーリーを書いてきました。「カクヨム」では裏ストーリーを書いたすべての作品(7作品)で、男性主人公目線の作品の方が女性目線の作品よりもPVが多くなっています。「カクヨム」の私の読者層では男性読者が女性読者よりも多いからかもしれません。
これまでに得られた情報から推察しますと、「カクヨム」のラブストーリーの読者は男性と女性の比率が半々でやや男性の比率が高い。そしてデータのない18歳以下の若年層が多いと推察します。したがってJKものや学園もののラブストーリーやラブコメには最適ですが、大人のラブストーリーはイマイチといったところだと思っています。
2. 小説家になろう
「カクヨム」と同時投稿を始めたサイトです。オフィスラブの「嫁にするなら訳あり地味子にかぎる」がダントツの評価を得ています。ほかの大人のラブストーリー作品のPVが多いサイトです。ただ、JKものの評価はイマイチの感があります。
「なろう」でも裏ストーリーを書いたすべての作品で、男性主人公目線の作品の方が女性目線の作品よりもPVが多くなっています。「なろう」でも男性読者が女性読者よりも多いのかもしれません。
これまでに得られた情報から推察しますと、「なろう」のラブストーリーの読者は男性の比率は女性の比率と半々かそれ以上だろうと思います。また、全体的には18歳以下の若年層よりも成人以上の年齢層の割合がかなり多いと思っています。
「なろう」はサイトの読者数が他のサイトに比べてダントツに多く、読者の年齢層も広いことから、JKもの、学園もの、大人のラブストーリーなど全般にわたり投稿するのに適したサイトであると思っています。
3. エブリスタ
ラブストーリーが主体の投稿サイトであると知って投稿を始めたサイトです。このサイトは自身の作品とマッチすると言うか、いままでに「パパか恋人かはっきりさせて」が「ハッピーエンド特集(2018.7)」に、「冬の雨が上がるとき」が「エブリスタ小説大賞2018 TOブックス大賞2018TO大賞(2019.5)」の優秀100作品に、「お見合い結婚します―お断りしたはずですが?」が「新作セレクション(2019.12)」に選定されるなど相性のよいサイトです。ただ、選定されてもPVが極端に増えるといったことはありませんでした。
作者と読者はほとんどが女性です。自身の作品でもJKものなどの「春の雨シリーズ」の受けはイマイチですが、大人のラブストーリーの「地味子シリーズ」や「お見合いシリーズ」の受けが良いサイトです。
「エブリスタ」では裏ストーリーを書いたすべての作品中、2作品で女性目線の作品の方が男性主人公目線の作品よりもPVが多くなっていました。女性読者が多いからかもしれません。
これまでの情報から推察しますと、「エブリスタ」のラブストーリーの読者は多くが成人女性です。大人のラブストーリーの投稿に最適なサイトであると思っています。
4. Berry’s Café
大人のラブストーリーが中心のサイトであると知って投稿を始めたサイトです。「野いちご」の姉妹サイトとして2011年にオープンしたサイトです。「野いちご」が全年齢を対象としたサイトであったのに対して18歳以下は閲覧不可となっています。
恋愛が中心のサイトで作者も読者もほとんどが成人女性です。このサイトは連続投稿すると投稿字数が規定数に達すると更新作品欄に紹介できます。この規定字数が明確には分かりませんが、3000字以上と推察してます。このサイトは各作品にほとんど毎日アクセスがあります。
エブリスタと同様にJKものなどの「春の雨シリーズ」の受けはイマイチですが、大人のラブストーリーの「地味子シリーズ」や「お見合いシリーズ」の受けが良いサイトです。
「Berry’s Café」では裏ストーリーを書いた投稿作品では、男性主人公目線の作品の方が女性目線の作品よりもPVが多くなっていました。
これまでの情報から推察しますと、読者層の多くが成人女性です。大人のラブストーリーの投稿に最適なサイトであると思っています。
5. 魔法のiらんど
「魔法のiらんど」は1999年開設の小説、音楽、ニュース、掲示板、ブログ、アルバムなどの女性のためのポータル―サイトで「魔法のiらんどNOVEL」はその小説部門で最大級の小説投稿サイトでした。2020年4月に「魔法のiらんど」は全面的なリニューアルを行って小説投稿に特化したサイトになりました。
ジャンルはほかの投稿サイトと同じで全般にわたりますが、恋愛がメインのサイトです。作者は女性がほとんどですが男性も見受けられます。サイトの雰囲気は「エブリスタ」「Berry’s Café」に似ています。主な読者層は10代女子とされていますが、ランキング上位は青春ものよりも大人のラブストーリーが占めています。
2019年12月から投稿をはじめたばかりで、2020年4月にはサイトのリニューアルがあって十分に読者層の検討をしていません。「地味子シリーズ」を投稿して経過を観察中です。ただ、アクセス数は全体的に少ない。私の作品がサイトの読者層にマッチしていないのかもしれません。今後は「お見合いシリーズ」を投稿して様子を見てみたい。
6.その他のサイト
「セルバンテス」は第41話に書いたとおり2020年5月末で終了。「アルファポリス」「ノベマ」「LINEノベル」では投稿中および完結後しばらくはアクセスがあるがその後はほとんどない。これは私の作品がサイトに合っていないことはいうまでもありませんが、もともと大人のラブストーリーの読者数が少ないためと思っています。(追記 2020.9.19:「LINEノベル」は2020年8月31日で終了した)
上記1~4のサイトでは毎日少ないながらもアクセスがあることからラブストーリーの読者が多いからと思っています。
以上、ラブストーリーを投稿するなら、全年齢層向けに「小説家になろう」、未成年など比較的若い人向けに「カクヨム」、成人向けに「エブリスタ」と「Berry’s Café」といったところでしょうか? 「魔法のiらんど」は検討中。この5サイトがラブストーリー投稿に向いていると思っています。なお、「NOVEL DAYS」は調査を開始するところです。
(追記:「NOVEL DAYS」では各投稿作品にほぼ毎日PVがあるので、ラブストーリーを投稿しておくのによいサイトではないかと考えている。読者は男子と女子が半々くらいと推定している。2020.11.30)
ラブストーリーは女性の読者が多く男性の読者は少ないようです。ただ、私のようなラブストーリーが好きな男性読者も少なくないと思っています。私の作品をすべて読んでいただいた男性読者もおられました。おそらく私の恋愛観と似ているからではないかと思っています。
「お見合いシリーズ」を投稿後、しばらく筆をおいています。当面書きたいことをすべて書いてしまい、今は充電中といったところです。
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