第31話 作品のメンテンスについて―埋もれた作品の掘り起こし
これまでいろんなラブストーリーを書いてきましたが、オリジナルストーリー、裏ストーリー、サイドストーリーほかにエッセイなど20作品になっています。比較的読まれている作品もありますが、全く読まれないで埋もれている作品もあります。
私は自分の作品が気に入っています。それでいつも読み返しています。もし、この原稿を失ったら同じものは二度と書けないだろうと思っています。複数のWEB投稿サイトに公開しているのはそれを防ぐためでもあります。
書き始めたころの作品を読み返していると気になるところが多く見つかります。随分、生々しいところも見つかるし、表現が不足しているところもあります。作品の長さも当初は3万字くらいだったのが、6万字、8万字に増えて長編化してきてもいます。
これまでに加筆、改稿をした作品もあります。ただ、これを行うとオリジナルの良さが失われるのではないかとの懸念も持っています。それに、全面的な加筆改稿(リメイク)となると、全く別の作品を書くのと同じエネルギーが必要です。新しく書くネタがなくなれば、いずれは全作品の加筆改稿(リメイク)もしてみようとも思っています。
最近は以前の作品を読み返して気になるところを直しています。言ってみれば作品のメンテナンスを行っています。読まれないのは作品自体の魅力が不足しているのは自明のことですが、もっと読まれる工夫や読みやすくする工夫も必要と感じています。以下にその工夫をまとめてみました。
1.三行程度で段落を入れて、読みやすくする!
最近はPCよりスマホを使う人が増えています。確かに「なろう」のアクセス解析を見ると、作品により違いはありますが、概ねスマホがPCとほぼ同じか、多くなっています。
タブレットならそれほどではないでしょうが、スマホの小さな画面でびっしり字が並んでいるとうっとうしくて読みにくいのは否めません。横書きの文章は2~3行程度で段落があると読みやすい。
だから、今は作品を書くときは3行程度で段落を入れるようにしています。そのため、先頭は1字空けることはしていません。3行で程度段落を入れるとその方が読みやすいと思うからです。
始めのころの作品はその内容から段落を区切っているので、何行にもなっていて、スマホでは読みづらいように思います。それで2~3行であえて段落を入れるように書き換えています。
また、「 」の会話も1話毎に段落を入れることにしました。作品全体では間延びした感がなくもないが、この方が読みやすいと思いそうしています。
2.タイトルを工夫する!
タイトルは作品の顔であり、作品のすべてであると思います。特にWEB小説ではタイトルが大切であるとはよく言われています。タイトルを読めば、その内容すべてが分かり、しかも読みたいと思われるものでなければなりません。
見た目のよい洒落たタイトルよりも具体的なタイトルの方が良いと思うようになりました。ここのところ―を入れて主タイトルの次に副題のような補足を入れることにしています。
そうすると内容も想像してもらえるような気がします。それで順次、タイトルを変更しています。これがなかなか難しくて気に入ったタイトルが出来ていません。
最近気に入っている例では「お見合い結婚しました―しばらくはセックスレスという約束で!」や「地味子と偽装同棲始めました―恋愛関係にはならないという契約で!」などです。第2話への移行率の問題はあるにしても、第1話のアクセスは良かったと思います。
広告宣伝はファーストチョイスのみに有効でリピートしてもらえるかは実力です。作品に魅力がなければどうしようもありません。よく分かってはいるのですが。
3.作品中のサブタイトルを工夫する!
サブタイトルもタイトルと同じことが言えると思います。読者はあらすじを読んでそれから目次の各話のサブタイトルを読んで、作品を読むか読まないかを決めていると思います。自分はそうですから。
サブタイトルは各話の内容すべてが分かり、読んでみたいと思われるものにしたいと思っています。-を付けて補足するのもよいかと思っています。
いくつかの作品の中でアクセスが突出しているサブタイトルがあります。それを読むとなるほどとその理由が分かります。
4.あらすじを工夫する!
初期の作品では、まじめに?あらすじを書いていました。でもそうすると読者は作品のすべてが分かったような気がして読んでもらえないのではと思うようになりました。まあ、作品自体に魅力がないのは別にしてですが。
犯人が分かっているミステリーは読まないですから、あらすじには作品の起承転結の起承までを書くことにしました。あとはタイトルなどでそれを補うことでよいのではと思っています。
5.タグを工夫する!
タグの見直しを行っています。埋もれてしまっていると、検索した時のタグでヒットしてもらうしか方法がありません。
6.作品の紹介を工夫する!
私の作品を紹介するページ「私の作品について」(2018.5.3)で各作品の紹介をしていますが、紹介文のメンテナンスを行っています。また、紹介文は作品の備忘録にもなっています。
作品数が増えると読んでいただいた作品から、別の作品を読んでもらえる機会が増えますので、埋もれてしまった作品も読んでもらえるのではと思っています。
以上、最近、私の作品に行っているメンテナスを紹介しました。埋もれてしまった作品の掘り起こしに効果があるかは分かりません。
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