第20話 小説のリアリティについて―私の作品は「ライト文芸?」
私の作品はラブストーリーが中心ですが、異世界転生やファンタジーとは異なり、作品にはリアリティが必要と考えており、それを心がけています。
ニュース原稿を書くときの基本に「5W1H」ということが知られています。When(いつ)、Where (どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)が、ニュースを正確に伝えるための基本とされています。
ただし、ニュースでは小説などの「起承転結」ではなく、一番重要な伝えたいことから書かれており、その後、重要度の高い順で補足説明が書かれています。これは紙面編集のために文末から任意の箇所で短くできるようにしているためです。
When(いつ)ですが、曜日の関係もあるので、実際の何年何月何日の日時を想定しています。必要に応じて、月日と曜日を日記風に記載することもしています。日時を明確にすることでリアリティが増し、次のエピソードとの関連も書きやすくなると思っています。
Where(どこで)ですが、ストーリーの場面は、実在の地名を使っています。そして、少なくとも行ったことのある場所を使っています。ただ、実在の地名を使っているライターの方は少ないようです。明確にしないで想像してもらった方が良いのかは分かりません。
でも実在の地名を使うことでリアリティが増して、ストーリーが書きやすいですし、もし読者が行ったことがあるか、テレビでその場所を画像で見ていれば、よりリアル感がでてくるし、余分な説明が不要となると思っています。
一方、マンションとかアパートとかは、全くの仮想にしています。そこに行っても存在しませんし、まして何階建てかも仮想です。この場合も住宅専用地域だと3階建て以上にしてはありません。ただ、部屋の造りなどは現実に存在する間取りを参考にしているのは言うまでもありません。
Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)は、作品の重要部分です。これらが仮想なのは言うまでもありません。ただし、身の回りで見聞したことがらを生かして想像で書いています。その方がリアリティが出るからです。また、ネットでいろいろ調べられますから、例えばJKものであれば学校の情報などはそれを参考にしています。
フィクションとは言え、できるだけリアリティがある説得力のあるラブストーリーを書いていきたいと思っています。また、メッセージを入れようとしているので、少し重い感じがしてしまうのではないかと思います。ここが「ライトノベル」と私の作品とは少し違っているのではないかと思っています。
お陰様でリアリティについては次のような評価をいただいております。
『実話と思ってしまうほど精緻に作りこまれた世界!』(「春の雨はあたたかい」のおすすめレビューより https://kakuyomu.jp/works/1177354054883844572)
『不思議な生々しさとリアリティを感じます』(「パパと恋人のはざまで」叫び隊 番外編(2)よりhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054885666213/episodes/1177354054885870093)
「一般文芸」と「ライトノベル」の中間に「ライト文芸」と言うジャンルがあるようです。ただ、詳しくは定義されていないようです。「ライトノベル」よりも現実感がある一般的なジャンル・テーマの作品を指しているようです。調べてみたいと思っています。
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