第35話 旧作品のリメイク版の作成について

ここのところ、新しいストーリーが思いつかないので、旧作品のリメイク版を作成することにした。


ちょうどカクヨムで「オーバー30才主人公コンテスト」(2019.7.5~9.2)https://kakuyomu.jp/contests/over30_main_character/detail が開催されるのに合わせて処女作「パパと恋人のはざまで」(全12話約3万6千字)https://kakuyomu.jp/works/1177354054882163770 を10万字以上の作品にリメイクして応募することとした。


リメイク版作成に当たり、以下のことを目標や留意点とした。いずれの作品をリメイクするときも共通と考えている。


(1)愛情表現を工夫する!

安田りせさんがエッセイhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054886884372/episodes/1177354054889687313 で「読者って、視聴者って、「愛情」が見たいんですね。面白いストーリー、素敵な場面、素敵な登場人物。それだけじゃなくて、愛情が見たい。想いが見たい。それを表現できている作品が求められるみたい。」と書いておられました。ラブストーリーでは確かにそのとおりだと思います。


(2)登場人物のキャラクターを深く描く!

「冬の雨のあがるとき」について、エブリスタ編集部から選評をいただきましたが、「・・・・だからこそ、2人のキャラクターの過去をもう少し知りたいと感じました。2人の“現在”は多く描かれています。未来も読者に見えるようです。あとは、過去にどんなことがあったのか。断片的にしかわからないので、そこが埋められれば、さらに物語は厚みを増していくはずです。」とありました。


(3)面白く書く!

一田和樹さんのエッセイ「新人賞受賞は運=確率! 1年9カ月で投稿96回、受賞2回、最終候補6回! 投稿戦線異状なし」第124話 「おもしろいことを書く」ことと、「おもしろく書く」ことhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888720662

に「小説って2種類に分けられると思います。・おもしろいことが書いてある小説 ・おもしろく書いてある小説」とありました。


どちらも難しいですが、面白いことを書くことはセンスが必要だと思います。なかなか面白いストーリーは思い浮かびません。一方、面白く書くことはセンスも必要でしょうが経験や工夫でなんとかなるのではと思います。


ただ、面白く書くだけだと(面白く書けていればの話ですが)、読後感のないただの面白かった作品になってしまわないか心配です。読んで何か心に残る作品にしたい。


一方、「書きたいものを書く、面白くなくてもいいじゃないか!」と開き直って書くことも必要だと思っている。これは矛盾しているかもしれないが、意気込みだ。


(4)各エピソードについては、タイトルを工夫すると共に起承転結も心がける!

エピソードのタイトルで内容が分かるように工夫すると共に各エピソードが一つの短編小説になるように起承転結を心がける。


(5)オリジナルの良さを失わない!

オリジナルを今読み返してみると、一度リライトはしたものの、書き足りないところや、妙に生々しいところがあるけれども、小説を書き始めた原点でもあり、それなりの良さがある。これをもう一度ゼロから書こうとしても同じ作品は書けないと思う。


(6)コンテストに応募可能な10万字以上の作品に仕上げる!

オリジナルは約3万6千字であれだけ書くのが精一杯だった。その後の作品も6万字前後の作品が大半で、最近ようやく8万字前後の作品が書けるようになった。やはり2年以上書き続けていたので、それなりに書く要領が分かってきたのかもしれない。



以上のことに留意して書き始めてみると、やはり全面的なリメイク版で、しかも10万字以上を目指すとなると、やはり新作を書くのと同じエネルギーが必要であることが分かった。それでリメイク版は新作として投稿することにした。


それと心配な点は10万字を目指したことで、ただ冗長になってしまわないかということだ。8万字の作品が書けた時もそれが気になった。読んだ後に何か心に残る作品に仕上げたいと思っている。



追記 「パパと恋人のはざまで」のリメイク版のタイトルはとりあえず「パパと恋人のはざまで!(リメイク版)」https://kakuyomu.jp/works/1177354054890112015 とした。また、7月5日に「オーバー30才主人公コンテスト」(2019.7.5~9.2)にエントリーした。お読みいただけたらありがたいです。

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