概要
届かない。叶わない。進んではいけない恋。
高梨由哉(たかなし ゆうや)は、進むことの出来ない恋に悩んでいた。
いつからだったか、その気持ちに気づいてしまった由哉は、『彼女』には15センチ以上近づかないと決めている。
一方で、クラスメートの真奈美が自分に気があることを知りながら、何となくはぐらかす日々。
でも、ある日、由哉の気持ちを教えて欲しいと真奈美に言われ、親友の秀一には、『彼女』と付き合うと宣言されてしまう。
思わず嫉妬にかられた由哉は、今まで決めていた15センチのルールを破ろうとするが……。
ガラス細工の青春を綴る、禁断の恋愛短編。
いつからだったか、その気持ちに気づいてしまった由哉は、『彼女』には15センチ以上近づかないと決めている。
一方で、クラスメートの真奈美が自分に気があることを知りながら、何となくはぐらかす日々。
でも、ある日、由哉の気持ちを教えて欲しいと真奈美に言われ、親友の秀一には、『彼女』と付き合うと宣言されてしまう。
思わず嫉妬にかられた由哉は、今まで決めていた15センチのルールを破ろうとするが……。
ガラス細工の青春を綴る、禁断の恋愛短編。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!研ぎ澄まされた表現力に心を動かされます。
読み終わった今でも締めつけられた胸が苦しいままです。
主人公の想い人は、踏み込んではいけない人。
すぐ傍に自分を思ってくれる人がいるのに、そして自分が踏み越えられない一線を軽々と越えていく友人がいるのに。
それでも彼女への想いは断ち切ることができないどころか、ますます強く深くなり──
ストーリーは王道です。直球勝負で球筋が見えます。
けれども、豊かな感性とそれを余すところなく読み手に伝えるための研ぎ澄まされた表現力で、物語の魅力に見事に引きずり込まれます。
気づいた時にはその投球に見蕩れるあまりに見逃しの三振。
バッターボックスを去る時にも賞賛の拍手を送らずにはいられない、そんな清々しい…続きを読む