第26話 年の瀬に朗報ひとつ あったまろ

 年の瀬に無事仕上がったのは、来年2月号の原稿です。

 年末年始の印刷所の休みの関係で、いつもより1週間早い入校日でしたが、お陰様で今回も初稿からわずかな修正のみで済みました。

 連載当初からは比べ物にならない精度で原稿が書けるようになったことは、今年最大の収穫のひとつです。


 表題の朗報は、その収穫の中でも最大級のものでした。

 このたび、連載記事を基調にして、来年には書籍として出版されることが決まりました。

 1年前に連載をお引き受けしたときには、夢にも思っていなかったことです。

 秋に打診を頂いた折も、まだ半信半疑でしたので、本当に嬉しく感謝に尽きません。


 ここに至るまでの企画提出や取材、企画会議など、担当編集者さんは本当によく頑張ってくれました。

 まだ若いけれど、誠実で、筆者の意図をくみ取る力が半端なくて、校正の際も「書き手の意図がより伝わり、読者を誤解させないためには」に最も力を割いてくれます。

 もしかすると、この編集者との出会いこそ、私の書き手人生の中で最大の幸運ではないかと思うほどです。


 先日、書籍化の打ち合わせで本社にお伺いしたところ、編集長やエライ方々にもご挨拶させて頂いたのですが、その際、私との仕事がとても刺激になって当該編集者の成長ぶりが著しい、と仰って頂き、感無量でした。

 ささいな言い回しや「てにをは」まで、入校後も気になれば遠慮なく伝え、相談し、応えてもらってきたことは、少なからず編集者に負担を掛けてきたはずです。それをこうした形で周囲からも認めて頂けたことは、私にも、その編集者にも、なによりの励みになります。有り難いことです。

(もちろん入校後の変更はできるだけしない方がよいので、それ以前に完成させるのが前提ですが)


 年明けに3月号の原稿を仕上げ、入校すると、書籍化の作業に突入します。

 こちらカクヨムでの「月刊誌連載に纏わるエッセイ」が、書籍化という幸せなゴールを迎えられることになったのも、カクヨムで出会った文筆修行の師匠、そして励ましてくれた仲間たちの御蔭です。

 年の瀬に、こうしてお礼の言葉をお伝えできるのも、本当に幸せなことです。

 ありがとうございました。


 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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