第28話 連載も遂に完結 感無量

 年間連載の最後の原稿を編集部に送ってから2週間、チーム校正も済んで校了を迎えてから1週間、遂に最後の原稿が掲載されました。


 編集担当者とは、何度も「これが最後なんて信じられない」とメールで伝え合い、互いの健闘の日々を労い合いました。

 11か月前のあの打ち合せから始まった怒涛の連載の日々が、走馬灯のように駆け巡ります。


 お陰様で書籍化が決まっているので、同じ編集者と引き続き作業をしており、お互いに終わった実感はほとんどないのですが、それでもスケジュール表に締め切りの文字が消えたいま、心底ほっとしています。


 これまで自由業として様々な仕事をしてきました。

 通訳や翻訳、講師として登壇する仕事はどれも責任感が重く、準備に多大な時間と労力が必要でしたが、連載執筆と最も異なるのは、イザという時は代理がきく、という点だと気づきました。(実際に代理を頼んだことはありませんが)


 今回、特に最後の原稿執筆のタイミングで風邪をこじらせ寝込んでしまい、辛くてパソコンに向かえない日々が続き、本当にしんどい思いをしました。誰か代わってくれ~と叫びたくなりましたが、こればかりは代理がいないのを実感しました。

 でも、だからこそ遣り甲斐もあるというもの、これも醍醐味の一つと思うことにしました。


 完了を祝って、思い切り羽目を外してハチキレたいところですが、書籍化の方も実はかなりの比重で圧し掛かってきていまして……でもせめて数日間は完結の喜びに浸ろうと思います。


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