第15話「稿」と「校」編集過程で使い分け
雑誌連載の原稿を編集者とやり取りする際は「稿」と「校」を使い分けています。
これが一般的な方法なのかどうかは、まだ経験が浅いゆえ不明ですが、同じ「こう」読みでも意味が違います。
掲載用の原稿を編集者に最初に送る時は「初稿」と記します。
その後やり取りしながら加筆修正していく中で第2稿、第3稿、と数字が増えていきますが、今のところ新記録は第8稿です。あ、自慢ではありません、その逆の、戒めです、はい。
そうしたやり取りを経て、ほぼこれで決まり、と編集者も私も納得すると「完成原稿」となり、それを最終的な編集部会議で見て頂きます。
この編集会議の段階で鋭い修正アドバイスが出ることがあります。
大抵は、さすがプロだなあと唸るような内容なので、私から「それでいきましょう」と折り返し確認メールを送ることになります。
編集部でOKが出ると「これで入校します」とメールが来ます。
ここを境に、拙原稿の呼び名は「稿」から「校」へと変わります。
入校連絡の後は「初校」が送られて来るのを待ちます。
「初校」は完全に雑誌掲載のフォーマットで作成されたものをPDFで送ってもらっています。内容はもとより、プロフィールや写真なども含めて確認します。
初校後は大きな修正は不可であり、よほどのことが無い限り修正しないのが基本のようです。いまのところ修正したのは体裁の字下がりや表記(名詞を動詞扱いに替えた)程度で、行数やページ数が動くような変更はありません。
つまり、初校以降のプロセスは雑誌掲載の状態の最終確認のみであって、文章表現や小見出しなどの修正は入校前に完全に済ませておくのが常識のようです。
最初はよくわかりませんでしたが、ようやくこの流れに慣れてきたところです。
いまは編集部に最初に送る「初稿」の完成度を高めることを目標にしています。その際、その原稿を「入校」したらどうなるかという完成形(「初校」)をイメージして仕上げることが、一番効果的と感じています。
ところで、このところコメントや星を下さる方々があり、有り難い限りです。改めてお礼を申し上げます。お陰様でとても励みになりました。
しかし、先週あたりから突然にアクセスや星が増えているのは、どこかでご紹介下さる方があったのでしょうか? 皆さんどうやって辿り付いたのでしょうか。
それは謎ですが、モノ書きの神様からのプレゼントと思い、有り難く、書くエネルギーの充電に頂戴致しました。多謝。
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