第17話 推敲に煮詰まるそこへ 朗報イン!

 週末からまた海外在住になるため、原稿締切りを前倒しして、編集部とやりとりしながら推敲しています。相変わらずの七転八倒です。

 書くのは好きなのに、字数制限とテーマ性と締切りの3セットは、悟空の頭に載る金の輪ですね~あはは。


 今度こそ第3稿までで終わらせるぞ、と意気込んでいたのですが、不思議なもので、直しても直しても、「あれ? 前の推敲では気にならなかったのになあ、ダメだこれは」というのが出てきます。

 いや、きっとこれを「不思議なもので」なんて言ってるうちは素人の域を出ないのでしょうね。最初からそういう細かなところまで推敲の目を行き届かせて完璧な原稿を一発送信だけで済ませる――理想です。いつか必ず実現するぞ。


 あーでもない、こーでもないと、自己満足の推敲そのものは楽しいので全然苦になりませんが、そこはやはり公に出版されて衆人の目に晒されるわけですから、推敲のレベルが違うのが毎度の難点です。

 唸っては書き、また唸っては止まり、息抜きにお茶してまたパソコンの前に、を繰り返しております。


 今回は、いくつかの事例引用を試みており、その関係者への許可取りにも手間取っています。誰が読んでも問題ないように書いたつもりでも、それは私の視点であって、立場が違えば読み方は全く変わってきます。

 基本的には編集部にお願いしていますが、特にいまのご時世は、マスコミ報道でもやたらと権益に絡むことを過剰に取り上げるので、気の毒なくらいに気を遣っておられる関係者様のご様子には申し訳なくて頭が下がります。

 しかしながら、事例があるのとないのとでは、読者にとっての具体性や切実感が全く異なってきますので、なんとか踏ん張りたいところです。


 ところで、そんな艱難辛苦かんなんしんくの日々を労ってくれる朗報が舞い込みました。

 二つも。


 一つは、私の先般の記事がきっかけになって特集企画が組まれ、企画会議を通過したとの連絡です。

 斬新な視点が編集部で話題になったから、とのお知らせに、「こんな私で良いの?」とお引き受け時に悩んだことが思い起こされ、嬉しくなりました。

 しかも、特集記事には数名の大御所様がご執筆なさる予定とのこと、業界&学会でも傍流を自負する私の記事がきっかけなんて、ほんとに嘘みたいです。

 私はもちろん特集には参画せず、通常の連載のみですが、本流のこの方々がそれについて書かれることの意味はとても大きいと思うのです、頑張ってきて良かった~。


 そしてもう一つは、記事へのご感想でした。その大御所様のおひとりからと、出版社の上の方の方からということでご連絡を頂きました。

 簡単に言うと、『視点が面白いし、読みやすくて分かり易い』だそうです。


 うう~頑張って推敲を続けてきて良かった~編集部の担当さんと心の中で祝杯をあげました。


 しかし、次号の原稿をまず上げなければ。海外からのネットアクセスは安定しないので、できるだけ明日までに頑張ります!



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