概要
限界を超えて働け。
20XX年の夏。
24時間の物語。
広告代理店の新入社員である松山はとあるプロジェクトの5度目のプレゼンに臨み、
クライアントから解決不可能と思えるオーダーを突きつけられる。
24時間後の再プレゼンに向けて、松山は東京のど真ん中を走り続ける。
ごくありふれた日常、ごくありふれた地獄、ごくありふれた希望の物語。
24時間の物語。
広告代理店の新入社員である松山はとあるプロジェクトの5度目のプレゼンに臨み、
クライアントから解決不可能と思えるオーダーを突きつけられる。
24時間後の再プレゼンに向けて、松山は東京のど真ん中を走り続ける。
ごくありふれた日常、ごくありふれた地獄、ごくありふれた希望の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!働きすぎを少し自覚したときに読んで、それでもやってくる明日を笑い飛ばす
東京の、中堅の広告代理店の若手社員の日常。広告代理店ってのはフレーバーであって、まあ普通の会社員の日常。
くそったれな現実と、ほんの少しの優しさ。
後者を戯言ととるか、リアルととるか。その選択権は誰に委ねられているのか。
リアリティは細部にあって、まさにこの小説は細部に神を宿している。
同期からの本当につまらない用事の電話。考えなしに放たれた一言がリアリティ。既視感と言ってもいい。状況も立場も時も場所も違うのに、このセリフ、僕も聞いたことがある。
主人公の上司たる2人もそうだ。この人たち、僕の会社にもいた。
一度も見たことないけど確かに存在する“マクドナルドの女子高生”のよう。
「純…続きを読む - ★★★ Excellent!!!広告は本当の嘘を付いた奴が偉い
文章が上手い!村上春樹をどことなく思い起こさせる文章。
現実世界の、ごく普通の人を題材にした小説です。こういう小説は、リアリティを出すのは簡単だけど、グダグダさせずにきっちりまとめるのは難しい。妙に説教臭くなっちゃったり。
作者は、舞台を24時間に絞ることで緊張感を維持したまま話を展開させ、綺麗にまとめていきます。文章が流れるように読みやすくて、するっと最後まで読めました。
主人公の周りには、一本ネジが飛んでて濃い人たちが出てきます。ごついゲイのねーちゃんとか、サバサバお姉さん、とかじゃなくて、現実をもう少し「現実」らしくしたらいそうな人たち。純文学タグも納得です。上司とクライアント…続きを読む