善良系クズ男の破蜂君と、悪魔天才な桐原氏が織りなすスラップスティックラブコメ。
ただしドタバタの方向性は異次元なので、読んでいると頭の中が宇宙猫でいっぱいになる。
そして私が思うに、この小説の真髄はスラップスティックではなくラブコメ。
異常な状況で、不意に繰り出されるノーモーションパンチのようなラブコメを防御するのは難しい。
しかも吐露される心情は赤裸々で根源的な好意なので不意に目にすると、顔を押さえて「うわぁぁぁぁぁ」と悶えるハメになる。
最高です。
書籍も即購入しましたが、書籍版にしか掲載されていない話が、コレまた「うわぁぁぁぁ」と悶えさせられました。
オススメッ!
最強ですね。
これが作者様無双と言わんばかりの文章力と構成力でした。
個人的には、あちらの「領主騎士」の物語よりも好み。
序盤の奇妙な雰囲気から徐々に明かされていく関係。20話付近まで読んだら後は止まらないでしょう。
これこそが小説。
本当にこういう作品が上位に来てほしい。
タイトルにもある通り、昨今のランキング上位のラブコメ作品とは《レベルが違う》と思います。
登場人物の心理描写が本当に流石でした。
「100万回生きたねこ」や「婚外子」の法律、プロレタリア文学の下り等は作者様の知性・勉学が感じられる。
私が思うに高校生以上の方ならばこういう作品を読んだほうが、より小説の面白さにハマると思います。
よくカクヨミのレビューにも、
「作者は自分より頭の良い登場人物を描けない」と批評がありますが、
こちらの作品の主人公、ヒロインは読んでいてドンドンページをめくりたくなるような魅力に溢れていました。
《魅力的な登場人物》と自身のありきたりな語彙力では表せないくらい愛憎溢れるヒロイン。
「よ○実」の坂柳のような頭の良いヒロインが好きな方なら絶対ハマると思います。
とりあえずめちゃくちゃ面白かったです。
私もそうでしたが、別作品の「領主騎士」から来た方は絶対読んだ方がいいと思います。
※駄文失礼致しました。