彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話

作者 道造

707

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★★★ Excellent!!!

最強ですね。
これが作者様無双と言わんばかりの文章力と構成力でした。
個人的には、あちらの「領主騎士」の物語よりも好み。

序盤の奇妙な雰囲気から徐々に明かされていく関係。20話付近まで読んだら後は止まらないでしょう。
これこそが小説。

本当にこういう作品が上位に来てほしい。
タイトルにもある通り、昨今のランキング上位のラブコメ作品とは《レベルが違う》と思います。
登場人物の心理描写が本当に流石でした。

「100万回生きたねこ」や「婚外子」の法律、プロレタリア文学の下り等は作者様の知性・勉学が感じられる。

私が思うに高校生以上の方ならばこういう作品を読んだほうが、より小説の面白さにハマると思います。
よくカクヨミのレビューにも、
「作者は自分より頭の良い登場人物を描けない」と批評がありますが、
こちらの作品の主人公、ヒロインは読んでいてドンドンページをめくりたくなるような魅力に溢れていました。

《魅力的な登場人物》と自身のありきたりな語彙力では表せないくらい愛憎溢れるヒロイン。

「よ○実」の坂柳のような頭の良いヒロインが好きな方なら絶対ハマると思います。

とりあえずめちゃくちゃ面白かったです。
私もそうでしたが、別作品の「領主騎士」から来た方は絶対読んだ方がいいと思います。

※駄文失礼致しました。

★★★ Excellent!!!

主人公とヒロインの複雑な感情模様を少しずつ解きほぐしていく、そんな作品です。登場人物が全員曲者で、キャラクターにも魅力が溢れています。
ラノベとしての勘所を十二分に押さえていながら、良質な純文学を読んだ時のような深い満足感を得ることができる素晴らしい小説です。

★★★ Excellent!!!

面白い。
何が面白いって、藤堂くんと桐原ちゃんの漫才めいたやり取りが最高なんです。
桐原ちゃんが奇声混じりにボケ倒して、藤堂くんがそれに対してツッコミを入れる。
絶叫アトラクションのような急激なシチュエーションであっても、この二人であれば華麗に・漫才の要素として乗りこなしてくれるだろう。そんな確信が持てるほどに、二人のやり取りは最高である。

ですので、私はこの作品が好きである。面白い小説は須らく好きなのだ、私は。