遠いようで、近いようで。不思議な距離感の恋愛小説。

面白い。
何が面白いって、藤堂くんと桐原ちゃんの漫才めいたやり取りが最高なんです。
桐原ちゃんが奇声混じりにボケ倒して、藤堂くんがそれに対してツッコミを入れる。
絶叫アトラクションのような急激なシチュエーションであっても、この二人であれば華麗に・漫才の要素として乗りこなしてくれるだろう。そんな確信が持てるほどに、二人のやり取りは最高である。

ですので、私はこの作品が好きである。面白い小説は須らく好きなのだ、私は。