的外れなイメージになってたら恐縮ですが、夢野久作先生の「ドグラ・マグラ」がなぜか胸によぎりました。こういう雰囲気の作品を最後までまとめ上げることは難しいのに、皆さんコメントされている通り、読むのが怖いと思いつつ読んでしまう作品です。
フェイントや回収が巧い。不気味さの正体が明かされ、またさらに不気味さが増し……その繰り返しが無理のない具合で繰り返されていて、一気に読み切ってしまえるでしょう。まぁ……耐えられる人は、ですが。
続きが読みたい。オチや真相が気になって、どんどん読み進めてしまいました。続きを読まずにはいられない。このお話にはそんな技術があちらこちらに散りばめられていたのだと思います。読者の恐怖心を煽る仕掛けとの相乗効果によって、だれもが持っている「恐いもの見たさ」という好奇心をうまく刺激されました。本当に怖かったです……。
ボクが語り部として読者に話しかける形式。湊かなえの「告白」に近いような。はじめは怪談話のように思いましたが、そのボクが事件の当事者になっており、リアリティーと恐怖を駆り立てます。とにかく表現が巧いんです。夜に、背景を黒色にして読んで、背筋が凍りそうでした。布団をかぶって読むことを推奨します。
2月14日のこと、のお話を読んでものすごくひやっとしました。ホラーであまりビビらないタイプなのですが、表現がなかなか巧みで、不気味さがすごい……本当は夏に読んでみたいお話ですが、ガチ怖い系ホラーが好きな方にはおすすめの一作です。
いや・・もう・・・とにかく夜中に開けなければよかったと思いました。
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