幾兎 遥

歪んではいる。けれども子どもにこんな思想を植え付けてしまうような生々しい現実というのが、確かにあるのだ。

意義、旋律ともにひとつひとつのことば選びがとても美しいです。

学生時代の私に、ここを教えてあげたい。

リアルでとても胸が締め付けられます。それでも家族を愛そうとする子どもたちは、なんて純粋で、やさしいんだろう。

学生の演劇団体に実際に演じてほしいと思いました。パワフルに、激情に乗せて。
読後はきっと、皆さんも自分にとっての「深海コンビニ」を想像してみているでしょう。

謎がしっかり作り込まれていて、そして小さな戦いからでも勇者一行の間にある信頼関係がカッコよく伝わってきます。ワクワクするファンタジーです。

主人公の追い詰められてゆく様子が的確に描かれていてしっかり恐ろしいです。

これはタブーなのかもしれませんが、「美しい諦め」って、あると思うんです。レビューなのでここで私なりの答えは言いませんがね。 とにかくこの物語では、あなたもそれに触れ合うことができる…続きを読む

こんなに、感情を掻き立てられる擬音語の散りばめられた物語はなかなかないと思います。

静かに、流れてゆく物語です。情景描写が二人の登場人物の心情にとてもよくフィットしています。 失われてしまった【ある言葉】に対する二人の落ち着いた、しかし決して捨て去りはしないぞとい…続きを読む

タイトルに惹かれました。一見既にエンディングを迎えてしまいそうなこの物語が今後どのように展開されていくか楽しみです。

古風な文体で心地よいテンポの中で進んでゆく鈴音先生の授業がとても聞きやすいですし、普通にタメになります。会ってみたい。

世界観の設定、登場人物の人物像がとても綿密に作り込まれていて、どんどん物語に引き込まれちゃいます。 特に子どもたちの「家」での生活と戦闘のメリハリが色濃く描写されていて、がっつりと…続きを読む

フェイントや回収が巧い。不気味さの正体が明かされ、またさらに不気味さが増し……その繰り返しが無理のない具合で繰り返されていて、一気に読み切ってしまえるでしょう。 まぁ……耐えられる…続きを読む

きっと、うつ病とまではならずともこの主人公の前に立ちはだかっている憂鬱は多くの人が一度は抱いたことがあるのではないかと思います。物語全体にずっしりとたゆたう比喩との旅をぜひ皆さんに…続きを読む

きめ細やかに創られた世界を見渡すような三人称のお話ですが、同時に主人公の少女「ノニ」の好奇心に溢れた幼い眼が見聞きした不思議がぎゅっと詰め込まれていて、彼女と一緒に道を前へ前へと歩…続きを読む

それぞれの大切なものを守るために、ちょっぴり不器用な仲間と共に戦い、成長してゆく……プリキュアを見ているような懐かしいときめきが、この物語にはあります。私の推しキャラは本城くんです…続きを読む

たかが野良猫、されど野良猫。こぢんまりとしたミステリーだけれど、登場人物一人ひとりの動揺に切ない共感を抱ける物語です。

まずは、４月１５日まで彼女たち二人と共に過ごしてみてほしい。 すれ違いや傷つきを経て、これから真の友情が育まれていく物語なのかなと思いきや……すれ違うことも傷つくこともできないほど…続きを読む