幼き少女の眼に広がる愛おしく、どこか哀しい世界

きめ細やかに創られた世界を見渡すような三人称のお話ですが、同時に主人公の少女「ノニ」の好奇心に溢れた幼い眼が見聞きした不思議がぎゅっと詰め込まれていて、彼女と一緒に道を前へ前へと歩いているような感覚がとても神秘的な物語です。五感全てがやさしく刺激される情景描写がとても心地よい。