静かに、流れてゆく物語です。情景描写が二人の登場人物の心情にとてもよくフィットしています。失われてしまった【ある言葉】に対する二人の落ち着いた、しかし決して捨て去りはしないぞという向き合い方を、やさしく強く受け止めました。