主人公が体に異常をきたし、ゾンビになりかけて同級生を襲おうとするそんな場面から始まる物語です。精神に異常をきたし、怪物になりかけている精神描写がリアルに描かれていて、物語に入り込みやすくしています。展開もテンポよく進み「これで終わりなのか」というくらいの勢いで読み切ることができます。短めのオムニパスドラマの一話を観ているようなキャッチーさがあり、さらりとした読書を楽しむことができました。
主人公がゾンビになってゾンビ視点から綴られる物語。ゾンビ系ラノベとしては『これゾン』が有名ですが、こちらは変身したりせず、淡々とゾンビライフが語られて行きます。タイトル通り、途中から救済措置もありますが、でもどう見てもゾンビ(笑)これからの展開が凄く気になるのですが、現在19話で完結しているのは、作者様の思惑か?それとも何か別の……と深読みしたりして。ホラー要素(特にバトルシーン)もありますが、何故か存在自体がコミカル描写されているので、ホラーが苦手な人も大丈夫です。勇気を持って飛び込んでください(*^^*)
ゾンビアポカリプスは数多くあれど、まさかの主人公ゾンビスタートとは新しい(笑)ゾンビ視点が丁寧に描かれています。なんとなくけだるくて、本能に引きずられがちな描写とか上手いです。
冒頭のゾンビ化した主人公の心理描写と周りの反応、言葉にならない声などがバランス良く描かれていました。そしてクラスメイトの女の子の一人が謎の戦闘力と的確な判断を駆使してこの異常事態から抜け出そうとします。ゾンビキラー顔負けのハイスキルを持つ少女が相手では主人公が瞬殺か?と思いきや……。主人公の少年が普通の善良な少年の感覚なのがいいですね。主人公、そんな体で本当に大丈夫か?(期待)
ここから、どう展開するんだろう? この作者は自分の両手を縛って戦っているようなものだ。主人公がゾンビって。でもタイトルでは否定してるし。実は違う、というドンデン返しか? ニューゾンビモノですね。ガンガン、バトルお願いします。
主人公がゾンビになる側とは思いませんでした。面白かったです。そしてそれでいて正義感の強い主人公はいいですね。昨今よくあるなよなよした感じではなく、男前な彼には魅力を感じました!
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