戦いに明け暮れ、戦いの中で死にゆく運命だったはずの、製造番号のみを持つはずの1人のクローン兵。しかしふとした拍子にその運命の歯車は狂い始め、やがて世界の全てを巻き込む事になる……。そのようなストーリーの中でも、何も知らないクローン兵である主人公は常に淡々と世界の移り変わりを見つめ続け、そして自分自身すら冷静に捉えている。文字でそういった感情が描写できる、小説ならではの展開が味わえるかもしれません。どこか奇妙な死を求め続ける旅の果てに待つものは……壮大なスケールで描かれる、新時代の黙示録です。
殺伐とした戦争の中、消耗品として扱われる機動兵器のパイロット…それは、人工的に造られたクローン兵だった。ルーティーンな戦争の中からこぼれてしまった個体が人間と出会った時、物語は始まる!古典SFのような淡々とした一人称の語り口が、いやがおうにも作品の中に「ロボットとは」「戦争とは」というテーマを探ささせてしまいます。そう、淡々と、朴訥とした文章がとても作品の雰囲気を上手く描写してますね!続きがとても気になります、引き続き時間を作って読みたい作品ですね~
アニメ化には向かない、スーパードライな筆致と展開。少しボトムズを思い出しました。あるいはディックの、悪夢的なデストピア。自我に目覚めつつある主人公の、今後が気になります。萌え要素ゼロ。あくまでメカ路線。硬派な姿勢を貫いてください。
一読すればわかりますが、ロボットものとしての筆致は確かなものです。しかし、仲間がいない。それが、これほど辛いものとは。それどころか僚機を誤射してるし……舞台はどこか遠い星でしょうか? 目的もわからな戦いには厭世観が漂います。でも、問題はそんなところじゃくて、仲間がいないところ。仲間がいさえすれば。どうしても、そんな気持ちになってしまいます。しかし、それは作者の狙いなのでしょう。話はまだまだ始まったばかりですから。三話では、ちょっとだけ何か謎のようなものが垣間見えました。ここからの展開に期待します。
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