三山 響子

てるてる坊主のお葬式。 お父さんとの思い出の、お葬式。

世界にはいろんな人がいて、いろんな幸せがあって、いろんな不幸があります。

カップ麺ができるまでの5分間。 それがこの2年間、わたしにとって、何よりも幸せな時間だった。

こどもの頃に読んだ本。 「小さなスプーンおばさん」アルフ・プリョイセン作。 突然、ティースプーンくらいに小さくなってしまうおばさん。 けれど、ちっとも動じない。周囲の動物たち…

とある病院の西棟。人通りの少ないエレベーターホールで、青木さんは毎日弁当を売っている。 仕事第一で生きてきた末期癌患者、息子の治療のため日々通うシングルマザー、理想の将来とのギ…

「１１月のアップルタルト」――この一冊の少女漫画が原因で、親友からもう一緒に帰らないと宣言された！？

親友の自殺を受けて、「生きる意味」について考えていた高校生・古谷。彼は、偶然「自殺支援プロジェクト」というサイトを見つける。自殺志願者としてサイトに応募した古谷は、そのサイトを運…

森のおくで暮らすうさぎさんはひとりぼっち。 「おともだち」が欲しくなり、あることを思い付きました。 お家をそうじし、お家の前にかんばんを立てます。 『本が好きなひとは、読みにき…

仕事帰りの電車の中で、その日を振り返るお話です。 読んでくれる人に寄り添えることができたら幸いです。 「角川武蔵野文学賞」に応募する為に書いた短編です。 字数制限の4000字…

宮脇祐介は、駅前でいつも『しあわせのティッシュ』をもらっていた。しかし何も良いことがない。ある日幼馴染みの関根留美子に誘われて映画を見に行った。その時、いつも『しあわせのティッシ…

二年前、愛するうさぎ、モカを看取ったわたし。 月とコーヒーが、わたしとモカを繋いでいてくれる。 香鳴裕人様主催の自主企画『同題異話SR』参加作品です。

変わっていく世界と、自分の役割について考えて書きました。 こういう作品は、ある意味就職しないと書けない話だったように思います。まだまだ不完全燃焼ですが、満足できるものになったと…

「５ｍの可能性」参加企画です。 家の入口から５ｍと言われて最初に考えたのは「他人の家のにおい」でした。くさいとかそういうんじゃなくて、住んでる人の生活とか人間性が染み込んだ、独…

ネットのゴミの山に埋もれる、短編小説。 誰にも読まれないだろうし、ゴミの山の中では見つけることも難しい。 悪臭がしないだけましだと思ってくれ。

僕はビルの屋上から飛び降りて死んでしまいたいのに、自称『神さま』の少女がしつこく絡んでくるんです。

※ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【空に走る】」参加作品です。 ※フレーズ評価、コピペＯＫ。 　なお、プロットの詳細は下記をご覧ください。 https://kakuyom…

※実際の事故をベースにしたフィクションです。 事故の内容は詳細には書きませんが、こういう物語が苦手なかたはお控えになることをおすすめします。 また、不謹慎な内容だと思われたら、遠…

この夏でオトナになる。 そう豪語する友達のアリサを見ながら、季節の谷間のことを考える。 中途半端な自分が嫌になる。夏休みが楽しくない。 どうして自分はうまくできないんだろう。 …

「５分で読書」短編小説コンテストにチャレンジ！ 深夜ラジオが紡いだ、淡い恋。

題名どおりの話。

あの作家と同姓同名を持つ男の苦悩の日々

　恋もはじめてなら、自分からアプローチするのも当然はじめて。駆け引きもなにもあったものではない。母はただひたすらに『あなたが好き』と伝えつづけた。よく通報されなかったな、と感心す…

キャリアウーマン・かな子と子育て専業主婦・あゆ美が織りなす終末の狂宴。 ※セルフレイティングはつけていませんが、人によっては心身に突き刺さる残酷描写になり得えます。

休日出勤をサボって野球観戦に行く男女の話です。

雨と屋上と男女の話。 恋愛もの、短編です。

　ブオッと風を巻き起こす勢いで彼女はおれの横を駆け抜けていった。このクソ暑いなか、いったいなにをそんなに急いでいるんだろう。 　香鳴裕人さんの自主企画 [第2期] 同題異話S…

駅という、日常生活に密接した空間で起こる怪。 背筋も凍るような体験談をご堪能ください！

帰宅した奏太と悠斗の目に飛び込んできたのは『ゲーム機はあずかった』という犯行状と不可思議な文字。奏太は暗号を片手に家の中を冒険する！　ほのぼのほっこりミステリー。 『KAC20…

結婚三周年を祝おうとしたら、喧嘩になってしまい……。 『カクヨム3周年記念選手権～Kakuyomu 3rd Anniversary Championship～』、8日目お題【…

※注意※ 特定の国名が出ていますが、作者に差別する意図は一切ありません。 また、特定の人名を攻撃する意図もありません。

　別サイトで別名義で出してます。 　親しい人だと思ったら、話してる途中で違う人だとわかった。 　俳優さんの顔の区別がつかない。 「人の顔が分からない」から、声や体格や髪型で判別…

男と女はそれぞれに持っている不満を、拡散する種のように広げてしまう。どこにでもいるカップルの喧嘩です。 『KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 202…

名前にだって流行りはある。プライドもある。

誰にでも嫌いなものはある。嫌いすぎて、狂気を呼び寄せてしまうことも、ままある。

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

「こんなの通り雨よ。すぐやむわ。さ、行きましょ」 　運転席に乗り込んでハンドルを握るアオイは、フロントガラスに打ちつける雨を気にすることもなく、よどみのない所作でエンジンをスタ…

まゆしさんに捧ぐ。

武蔵野で共に育った友人たちが続々と次のステージに進む中、何にも持っていない私。 友人の結婚祝いの集まりをきっかけに、ガラガラと何かが崩れる音がする。

比較的穏やかで、まったりとした短いお話をまとめていきます。少し不思議な物語の比率が高くなってきました。

作家志望の僕が夢を諦めようとした時に出会った人はいつの間にか大切な存在になっていました。

　年末が終わり、新年が始まった頃、社会人1年目の山岡君が暇をもて余していると、後輩から連絡が。 　久々に会った後輩＝ギャルは、遊び呆けて就活の『し』の字も分かっていないようだ。…

原稿用紙23枚。 競作小説企画【 Crown 】参加作品でした。お題は「群青」。