ヒロインの相生さんは、「人の顔の見分けがつかない」症状の持ち主。
顔で認識できないということは、同じ服装の大勢の生徒たちがひしめく高校生活で不便を感じることも多いはず。
でも、それは決して嫌なことばかりではなくて…。
彼女にもちゃんと、区別のつく相手がいるのです。
どんな特徴を持った相手?どんな関係の相手?
読んでみればきっと、「人の個性とはなんだろう」と、考えるきっかけになるはずです。
ラストシーンはとても心温かくなりました。
たくさんの人々の中でもまれ続ける皆さんに、少し足を止めて考えてほしい。
この短編との出逢いも、とても素敵なものとなるでしょう。