>とてもだまされやすい女なのである。
>ずぼらで、流されやすくて、学習能力がない。わが母ながら、ほんとうにどうしようもない人である。
冒頭、高校二年生の娘(吾輩は娘である。名前はまだない)からの、辛辣な言葉が続きます。
このお母さん、悪い人ではないのですが、何かと残念感が漂っていらっしゃいます★
このお母さんが四十歳をすぎ、突如恋に落ちます。
>『なにがなんでも、この人がほしい』と、謎の肉食スイッチがはいって……しまいました。
お相手の殿方がまた、お人好しすぎて振られ続けてきた人でして。
普通だと、『熱意に負けた』というところ、『熱意に惚れた』とは、素敵です♡
『熱意に負けた』だと、本意ではないというか、渋々結婚しようか、というニュアンスになるところ。
『熱意に惚れた』は、『そんな情熱的なキミを好きになった』ということですからね♡
登場人物みんなが優しくてあったかい♪ 寒い季節にはぴったりのお話です。
続いて、野々ちえ先生について触れます。
今回、レビューを書くために改めて読み直してみて、やっぱり文章が柔らかいな〜、と感じました。
カクヨムに転生してきて、まもなく半年。プロ級に文章の上手い先生は何人も見てきましたけれど、柔らかく優しい文章を書くということに関して、野々先生の右に出る方はいません。おそらく、カクヨム全体でもトップクラスなんじゃないかな?
そして、私が目指す理想の文章は、柔らかく優しい文章なのです。
つまり、野々先生は、最高のお手本であり、先生なのです。
私がイメージする柔らかい文章は『ですます』調でないとダメなのですが、本作は『である』調であるにも関わらす、柔らかいと。どういうこと?
これは、是非とも研究して解明して、野々ちえ先生風のエッセンスを抽出し私の文章に注入したいと存じます。
最後に、野々ちえ先生の呼び方ですが、原則『野々ちゃん先生』でいかがでしょうか?
学校などで児童や生徒が教員を『○○ちゃん先生』呼びするケースは大きく2パターンあると思います。
①教員になって間もない若い女性教師に対して。親しみと同時に、『ナメてる』感もある。教員として慣れてきて年齢を重ねて来ると、『○○ちゃん先生』とは呼ばれなくなる。
②40代、50代になっても『○○ちゃん先生』と呼ばれるケース。生徒などから親しまれ慕われているが、ナメられているわけではない。優しくて明るくてほがらかなイメージ? 怖い、暗い、冷たい教員は、ちゃん付けでは呼ばれないでしょう。
『野々ちゃん先生』は、②のイメージ。親しみを込めつつ、敬意を払う感じかな?
とりあえず使ってみて、馴れ馴れしい感が払拭できないときは、『野々ちえ殿』とか『野々ちえ女史』に変えましょう。
そんじゃまた。ハッピーメリー結婚式💕